児童養護施設の子どもが大学で学び体験 名古屋市立大

名古屋市立大学が「ようこそ大学へ!プロジェクト」を実施している。児童養護施設や母子生活支援施設の小・中・高校生を同学に招待し、子どもたちに、研究室を訪れてもらう中で、学びの意欲や関心を高めてもらうのがねらい。夏休み中に開催したプロジェクトでは、子どもたちが大学の研究について教授に質問。学生から宿題を見てもらったり、学生食堂に行ったりするなど、たくさんの学びや経験を積んだ。

このプロジェクトは、同学大学院人間文化研究科が中心となって推進。一般世帯の子どもたちに比べて大学進学率が低い養護施設の児童生徒たちに、進学への意欲を促すのも目指す。

当日は、小・中・高校生70人が参加。午前中は、学内の図書館や学食を巡り、大学の学びや生活の一端を体験。持参した宿題や課題学習を学生から教わった。

午後は、16の研究室を訪問。研究者にそれぞれの研究内容を質問する機会を設けた。複数の心理学実験体験講座や大学生による職業体験プログラムにも学んだ。

同学は、市と協働しながら、この取り組みを平成25年度から実施している。

全国にある児童養護施設は約600カ所で、約2万8千人の子どもたちが生活している。同市には14施設あり、約600人の子どもがいる。厚労省「社会的養護の現状について」の今年度7月調査では、児童養護施設の子どもの高校進学率は95.2%、大学進学率が11.1%。経済的事情による中退者も多い。

文科省の平成28年度学校基本調査(速報値)によれば、大学・短大進学率(現役)は55.0%だった。

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