カリキュラム・マネジメントで調査 機能していないとした学校3割

教育課程の編成・実施・評価・改善のサイクル(カリキュラム・マネジメント=CM)の実態について、(一財)教育調査研究所が小・中学校を対象にアンケートを実施。それによれば、CMが機能していると考えるのは、小学校で7割を超え、中学校では6割を超えていた。一方で、3割の学校は機能していないと回答していることから、理由や原因を具体的に把握し改善を目指すとしている。

回答を寄せたのは、小学校が581校中277校、中学校が144校中62校。CMの意識や理解について尋ねた。

CMの状況について、「教育目標の具現化に向けて教育課程の編成・実施・評価・改善のサイクルが機能しているか」との問いに、十分機能しているが小学校で7.9%、中学校で12.9%。おおむね機能しているのは小学校が66.1%、中学校は51.3%。

その中で、小学校での取り組みとして「編成を管理職や教務主任に任せず全員理解のもとに創る。評価は教職員だけでなく、学校評議会、保護者からも求め結果を公開。PDCAサイクルを実践」や「保護者、地域への年2回のアンケートを、およそ90%の回収率でとり、結果と内容を分析して報告。全職員で共通理解を図り、改善策を講じ、即実践に移す。または次年度に編成させる」などの自由記述があった。

中学校では「マークシート式で保護者アンケートを実施、学校運営協議会で説明し意見交換会を行う」や「SWOT分析、PDCAサイクルに基づく計画、実施、評価(分析考察)、改善を図っている」などと記述している。

小・中学ともに、学校評価や教育課程の評価を1年の中で複数回実施し、改善を図っている傾向が見られた。また教職員だけでなく、児童生徒、保護者や地域の人など学校関係者などにもアンケートなどで評価をしてもらい改善に生かしていた。

「課題がある」としたのは小学校95.7%、中学校95.2%。一番多かった理由は、小学校では「教師の経験が未熟で、教育課程の意識やマネジメント力が不足している」が62.6%。中学校では「カリキュラム・マネジメントの研修が不足している」が61.0%だった。

理由については「多くの職員が古い教育活動を展開しており、日々の研修がなされていない」や「新たにカリキュラムに加えていく内容について学校全体で理解し考える時間がで十分に取れていない」など具体的な課題も示されていることから、一学校の問題にせず、校長会や教委で広く対策や対応を検討していくのが課題だとしている。

調査ではCMを、「教育課程編成・指導計画作成―実施―評価―改善の一連のサイクルを効果的に運営し教育の質を高めること」として、調査校に伝えている。

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