英語の民間試験を大学入試で活用する案 書く・話すで

新テストの概要について説明する文科省担当者
新テストの概要について説明する文科省担当者

平成32年度から大学入試センターに替わる新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」について文科省は8月31日、英語試験について国が認定した民間団体の試験を活用する案を公表した。「書く」「話す」の2技能を、英検などの試験を活用して新テストの成績として扱う見込みだ。

このほか、新テストの採点を各大学に委任するなど、記述式に関する採点方法も示された。

現行のセンター試験は「読む」「聞く」の2技能について行われている。これに民間団体の「書く」「話す」を加えて4技能をバランスよく組み合わせたい考えだ。「話す」については、面接や採点などに課題があることから、ノウハウがある民間団体に委託した形。こうした民間団体による試験は複数回の受験が可能で、よりよい成績を大学に提出できる。

今後、どのような基準にするのか、具体的に検討するという。将来的には4技能すべてを民間団体に委託するのも視野に入れている。

記述式については、3つの案が示された。だが、実行するにはそれぞれ課題が多い。1月に実施してセンターが採点する案では、採点が短期間となるため、精緻な評価が難しい。さらに、出題できる記述式の問題数や質について、限定的なものになる。

12月に実施してセンターが採点する案では、2つの方法が提示された。記述式とマークシート式を同一日程で行うものと、マークシート式を1月に行い、記述式を別日程で実施するもの。同一日程では、12月に開催される運動部活動の大会があり、高校側からは反発の声が上がっている。別日程では、受験者の負担や実施体制の確保などが懸念されている。

1月に実施し、センターが解答用紙をスキャニングして画像化するなどデータ処理をして各大学が採点する案も検討されている。これは国大協が今月に提案した案だ。だが、同じ問題で統一的な採点ができなくなる可能性や、答案をいったん集めた後に各大学に送る際の仕分けなど、課題が複数指摘されている。

同省は今後、29年度に実施方針を公表する予定だ。これに合わせて高校3年生や大学1年生を対象にした事前プレテストを、来年11月に実施する。

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