洪水予想マップを作成 10代のプレゼンコンテストで

創意ある数多くのプレゼンが行われた
創意ある数多くのプレゼンが行われた

小・中・高校生が自ら発案したパーソナルロボット開発や地域の洪水予想マップ作成などをプレゼン――。アクティブ・ラーニングSNSを運営する㈱THINKERSは、10代の若者を対象にしたプレゼンテーションコンテスト「THINKERS FES 2016」を8月30日、東京都江東区の日本科学未来館で開いた。全国から集まった児童生徒がそれぞれの取り組みや研究を披露し、交流を深めた。

コンテストは「10代の表現、発見、体験を応援」がコンセプト。全国審査を経た若者が、▽テクノロジー▽リサーチ▽アクティブ▽グローバル――部門ごとに、それぞれの事業や研究内容を解説した。

テクノロジー部門は、ICTやロボット開発がテーマ。明治学院東村山高校2年生の今井彩碧さんは、安価なVR(バーチャルリアリティ)コンテンツの開発について提案した。現在、VRを楽しむためには、専用眼鏡やPCなどの高額機器が必要な点を課題視。そこで、簡易眼鏡にスマホを装着するシステムとそこで楽しめるコンテンツの例を話した。

シュタイナー学園高等部2年生の東出風馬さんは、次世代パーソナルロボットの意義と開発への挑戦を語った。これからの社会は、画面で情報を視聴するPCやタブレット端末に替わり、ロボットの普及が進むと指摘。そんな未来を予想しながら、現状ではロボットが高価なため、一般での利用機会が少なく、普及が進んでいない点を問題とした。そこで、シンプルで安価なロボット「HAKO」の開発を提案。箱状の頭と胴体、腕を備え、小型コンピュータのラズベリーパイで動く仕組みを説明し、多くの人に気軽にロボットに触れてもらいたいという願いを述べた。

リサーチ部門では、人文、社会、自然科学分野の多様な研究を評価する。

町内地図に測量結果に基づく河川氾濫の浸水想定を記述。役場にも情報提供して地域の安全に貢献していると話した。

茨城県立境高校2年生の田中未来、平山和也さんは、町の実測を経て、洪水予測マップを作成する取り組みについて話した。2人は同校の科学部員。平成23年から地域の境町の地形調査を行い、南部で洪水の危険性が高いと発見した。しかし、現状のハザードマップは、その危険性をカバーしたものではなかったため、同部員の生徒たちで自ら地形調査をし、新たな洪水予測図を作り上げた。

岐阜県立岐山高校2年生の矢島亮太さんは、岐阜市内などでのホタル再生の動きと、幼虫のエサになるカワニナ放流が生態系に及ぼす課題について追究した。

これは校内研究として取り組んだもの。ホタル再生という美名の下で、琵琶湖固有種のカワニナが市内の河川に放流されている点を危惧。役所への働き掛けや小学校の出張授業で問題点を訴え、地域の生態系や環境保全活動につなげている。

それぞれのプレゼンは、筑波大学の落合陽一助教、チームラボの高須正和さん、リバネス教育総合研究所の藤田大悟所長などが審査。部門別に優勝者を選んだ。プログラミングスキルを競うコンテストも行った。

あなたへのお薦め

 
特集