話を聞いてくれる 「学校の先生」はわずかに2.0%

「話を聞いてくれる人」として「学校の先生」を選んだ児童生徒はわずかに2%。家族や友達など身近に話を聞いてくれる人がいないと「ひとりぼっちだと思う」――。群馬県大泉町が8月26日に公表した「子どもの生活」実態調査の結果から、このような傾向が明らかとなった。これを受け、町は子どもの居場所づくりや学習支援などに重点的に取り組む方針。

調査は今年2月、同町内の小・中学校に通う小学校4年生から中学校3年生までの2102人と、その保護者3091人を対象に実施。児童生徒1990人、保護者2580人から回答を得た。

それによれば、児童生徒に「誰が一番話を聞いてくれるか」(複数回答)を尋ねたところ、「親」が51.6%、「友達」が31.2%だった。「学校の先生」は2.0%と極めて低かった。「話を聞いてくれる人がいない」との回答は4.5%だった。

「ひとりぼっちだと思うか」の問いに「そう思う」「どちらかというとそう思う」としたのは合わせて16.5%。およそ6人に1人が孤独を感じている。また家族や友達など身近な人よりも「学校や塾・習い事の先生が話を聞いてくれる」と回答した児童生徒は「ひとりぼっちだと思う」とする傾向がみられた。

「安心して、ほっとできる場所はあるか」の問いには7.9%が「ない」と答えた。このうち約3人に1人が「話を聞いてくれる人がいない」と回答。話し相手や居場所を見つけられない児童生徒の孤立感が浮き彫りとなった。

保護者への調査では、一人親世帯および収入が低い世帯ほど学習支援への参加希望が多くなる傾向がみられた。家族全体の年収が150万円未満から350万円未満までの世帯では「学習支援に参加させてみたい」との回答が70~80%だった。一方、無収入の世帯では学習支援の参加希望が53.8%と低く、「学習支援の必要はない」と考える人は23.1%に上った。

また食事について、年収350万円未満の世帯では、食事を弁当やインスタント・レトルト食品で済ませる割合が相対的に高かった。

これらの結果を受けて同町は、▽子どもの居場所づくり▽学習支援▽食糧(食育)支援▽一人親家庭の就労支援――の4項目に重点的に取り組むとしている。

同町教委は9月から、児童生徒の居場所づくり事業として、不登校の児童生徒を対象に「スマイル教室」を開始した。子どもたちの希望に応じ、学習支援や読書などの活動を無料でサポートする。対応にあたるのは、教員経験者や教員免許を持つ町の臨時職員。同町の担当者は、「学校に行けず、適応指導教室への通学も難しい子どもたちへの、外に出るきっかけとなり、居られる場所になれば」と話す。

「スマイル教室」は毎週火・木曜日の午後1時半から午後4時半まで、同町坂田のぐんまみらい信用組合2階スペースで実施している。

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