心の中がアクティブ それがアクティブ・ラーニング

善元氏(左)と寺脇氏
善元氏(左)と寺脇氏

教員をはじめとする教育関係者が集う「第7回 学習する空間づくり勉強会」が9月3日、都内で開かれた。次期学習指導要領をテーマに、東京学芸大学の善元幸夫兼任講師の基調講演が行われ、この勉強会の呼びかけ人である寺脇研元文科省審議官と教育関係者約30人が出席した。

基調講演で善元兼任講師は、「カリキュラム作りは一人ひとりの学習の履歴。深い対話とは、技術的な対話ではない。相手の人生を含めての対話」と強調。「グローバル化時代になっても、人がAIの頭脳に負けても、この世界を切り開くのは人。そのために、子どもたちの感覚を豊かなものにすることが重要」と話し、▽人の持つ感覚を中心に据えて学びを豊かなものにしていく感覚教育▽目の前の課題の答えを教師が教えたりしない▽命・人権を最優先に考える教育――を提案した。

また寺脇元文科省審議官は、アクティブ・ラーニングには、ゆとり教育や総合的な学習の時間の本質が受け継がれていると説明。「ゆとりとの決別ではなく、ゆとりか反ゆとりかという量の議論に別れを告げ、質の議論をしよう。質とはそれぞれ学校や教師が考えるもの。多い少ないではなく、どういうふうにやるかというのが質だ」と話し、「アクティブ・ラーニングとは外から見た状態ではなく、子どもの心の中がアクティブになっているかどうかだ」と語った。

同勉強会は、株式会社早稲田アカデミーが主催。授業を「教育する空間」でなく「学習する空間」にしようと、昨年5月から定期的に開催されている。

関連記事