食物アレルギーには組織で対応 思い込みは危険

参加者にエピペンの使い方を教授する赤澤部長
参加者にエピペンの使い方を教授する赤澤部長

(一社)全国保育園保健師看護師連絡会が主催する「2016年度 子どもの健康と安全セミナー―保育保健と危機管理―」が9月5日、東京都中野区のなかのZERO小ホールで開催された。子どもへの感染症対策についての講演や職員教育の講習などを実施。保育士や施設長など、保育園に関わる職員300人以上が参加した。

赤澤晃東京都立小児総合医療センターアレルギー科部長は「食物アレルギーの緊急時対応と日常管理」をテーマに、食物アレルギー事故の事例や日常の取り組み、緊急時対応について語った。

日常の管理・準備として必要とされたのは、▽取り組みプラン・緊急時対応プランの作成▽職員研修と緊急時を想定した訓練の実施▽職員の役割分担――など。組織での対応が特に重要とされた。

文科省では、「食物アレルギー対応委員会」の設置を推進。校長が委員長となり、管理職や養護教諭、給食主任や学級担任などで構成される。

これについて同部長は「その場に応じた判断ができるよう、日頃から役割を分担しておく必要がある」と述べた。

また「『薬を飲んだから大丈夫』『症状が軽いから次第に良くなるだろう』との思い込みは危険」と注意を促した。

同講演では、エピペントレーナーの使い方の指導も実施。参加者は同部長の説明を聞きながら試行した。介助のポイントは、▽2関節固定を行う▽必ずシミュレーションをする――。これは、子どもが暴れる可能性があるため。筋肉注射であるエピペンは、日頃から反復練習を行い、慣れておく必要があるという。

同セミナーでは、「保育中の突然死発生時の対応と予防対策」をテーマに、小保内俊雅多摩北部医療センター小児科部長や中村徳子託児ママ マミーサービス代表も登壇。保育施設での突然死の現状や、突然死を経験した保育者の思いなどが語られた。

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