弱視と肢体不自由の生徒 地下鉄バリアフリー化で意見

車内の2段書きスクロール案内表示
車内の2段書きスクロール案内表示

東京都交通局はさきごろ、都営地下鉄のバリアフリー化推進のために、特別支援学校生徒による地下鉄利用体験プログラムを実施した。東京2020パラリンピック開催の4年前となり、障害のある人たちの声を地下鉄のサービス改善に生かすのがねらい。

同プラグラムに参加したのは、都立文京盲学校の弱視の生徒2人と、都立墨東特別支援学校の肢体不自由の生徒2人。都営地下鉄大江戸線で、駅構内の状況やホームドア、車内のスクロール案内表示などについて、実際に巡り、乗車し、その後、駅係員とバリアフリー対応について意見を交換した。

弱視の生徒からは、▽駅構内の案内表示板の文字間隔が狭く、見えにくかった▽ホームドアの向かって左側だけに点字で何両目の何番ドアかが示されているが、両側に付けてあるとよい▽車内のスクロール表示での案内が2段書きになっているが、読みにくかった▽車内放送が一部聞き取りにくかった――などの感想と意見があった。

肢体不自由の生徒からは、▽車内の車いすスペースからスクロールの案内表示が見えにくいので、車いすの高さからでも見えやすくしてほしい▽券売機の上の方は、車いすから高くて押しにくい▽電車とプラットホームとの間のすき間に、車いすの前輪が落ちそうだった――などとの声。

また弱視の生徒が、トイレでの水の流し方が駅によって違うので、トイレのドアに流し方を点字で示してあるとよい、と話した。

同交通局は、「当事者からの声を聞くと、普段は気づかないところの不便さが分かるので、大切にしていきたい。全ての人が、配慮が必要な人への理解を深め、優しい心遣いを持つ心のバリアフリーの推進にもつなげたい」としている。

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