教員養成に向け議論 教職課程コアカリキュラムで

先行事例のヒアリングが行われた
先行事例のヒアリングが行われた

教職課程コアカリキュラムの在り方に関する検討会は9月7日、文科省で第2回会合を開いた。前回に続き、有識者から先行事例のヒアリングを実施。榎並隆博東京都教育庁指導部企画推進担当課長は「小学校教諭教職課程カリキュラム~平成22年度東京都教育委員会策定」をテーマに、同カリキュラム策定の背景や構成などを説明した。

都では、ベテラン教員の大量退職および都内児童生徒数の増加傾向に伴い、新規採用教員が増加。採用直後から学級担任になる可能性が高い小学校教諭の育成体制設備が急務とされていた。これを受け、「大学の教員養成課程等検討委員会」を設置。大学訪問を実施し、「小学校教諭教職課程カリキュラム」に反映した。

同カリキュラムは、①都教委が求める教師として最小限必要な資質・能力②教育実習③教職実践演習チェックシート④カリキュラム編成モデルの例示――で構成。到達目標は3領域17項目におよぶ。この到達目標を、都の教員採用選考の観点とした。また教育実習では、評価表を都独自のものに統一。養成段階で身に付けさせたい資質・能力を高めるための教育実習とした。

成果として、教員採用選考等で大学が同カリキュラムを意識した教員養成に取り組んでいるのがうかがえた。その一方で、道徳や英語の教科化および特別支援教育に関する内容の充実が課題として挙げられた。

また事務局は「教職課程コアカリキュラムの検討の在り方に関する主な意見と論点」を例示。前会合で発表された先行事例や意見を参考に、▽到達目標の定め方▽定める範囲や学校種の違いへの対応▽盛り込むべき内容――などが記述されている。

委員からは「教科の専門領域は外せないのではないか」との意見が出た。

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