児童生徒と企業が地域課題に挑む 横浜市全体で協働

8月末は児童生徒と企業人が熱心に意見交換した
8月末は児童生徒と企業人が熱心に意見交換した

横浜市教委は、市内の公立小・中・高校、特別支援学校と企業などが連携するキャリア教育「はまっ子未来カンパニープロジェクト」を、8月末から開始している。企業や地域が抱える多様な課題について、児童生徒と協働しながら、克服策を見いだす。新たな商品開発や商店街活性化など、社会を取り巻く問題に子どもたちがコミットする中で、主体的に関わる力や地域貢献への思いなどを育成。働く意味の深化なども目指す。

同プロジェクトには、市内27校と市内外の企業など31事業所が参加。多様な分野の商品開発や地域活性化をめぐる課題に、大人と児童生徒が連携して取り組む。

同市立日枝小学校とフランス菓子店プチ・フルールは、「みそを使った新たな洋菓子開発」に挑む。同校が総合的な学習でみそづくりに取り組んできたのがきっかけだ。和の食材を取り入れた斬新な洋菓子商品を生み出していく構えだ。

同市立戸部小学校と横浜デザイン学院、同市経済局は、地域の商店街活性化策を検討。同市立東山田小学校と同市市民局は、児童と地元のプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」を盛り上げるアイデアを考えていく。

企業と連携したキャリア教育は、これまでも市内の学校でそれぞれ実践されていたが、市全体で企業と学校が連携したキャリア教育を大々的に実施するのは、これが初めて。

同市教委指導企画課の三宅一彦課長は「児童生徒たちが、さまざまな課題解決に関わる中で、社会の一員としての意識や自己有用感を高めてくれれば」と強く願っている。一連の経験が、学校の教科学習の意味づけとなり、学習意欲の向上につながればとの期待も示す。

8月末には、同プロジェクト参加校と企業関係者約80人が集い、今後の連携の方向を協議。筑波大学の藤田晃之教授からは、キャリア教育の視点を踏まえ「連携の結果よりも、協働のプロセスを大切にしょう」との激励があった。

来年2月には、参加校10校を選抜し、連携成果についてプレゼンテーションする機会も予定されている。

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