理科教員志望学生に放射線教育 4大学が合同授業

放射線教育を実践できる教員養成を目的にした合同授業
放射線教育を実践できる教員養成を目的にした合同授業

科学的な視点で放射線教育を行えるようにと、4大学合同の授業が、9月8日までの4日間、東京学芸大学で行われた。中学校の理科教員志望の学生30人ほどが参加した。

授業は、放射線の基礎に始まり、自然放射線の測定、霧箱による放射線の可視化、生物に与える影響、食品への放射線照射など。

この取り組みは、昨年に引き続き2年目。そのときのアンケートでは、100%の学生が「将来、理科の授業に役立つと思う」と回答したという。

4大学は、同学と、北海道教育大学、愛知教育大学、大阪教育大学。文科省の国立大学改革強化推進補助金によるプロジェクトの一環として、「科学的な視点に立脚して放射線教育を実践できる中学校教員の養成」を目的に連携した。

平成20年の中学校学習指導要領の改訂で、中学校3年生の学習内容に「放射線の性質と利用にも触れること」が加えられた。だが、昭和44年改訂の学習指導要領を最後に、その間の約30年、放射線については、中学校理科の授業では取り上げられてこなかった。合同授業の責任者である鎌田正裕東京学芸大学教授によると、こうした経緯から、現在の中学校には、放射線について指導した経験のある教員が非常に少ないという。

鎌田教授は「しかし、3.11の福島原発の事故以降、放射線教育にさらなる充実が求められるようになってきた」と実情を話す。

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