パラ競技体験で障がい考える 千葉県でフォーラム

車いすバスケットを実際にプレーした
車いすバスケットを実際にプレーした

千葉県と同県流山市教委は、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、パラリンピアンによる県内小学生への講話や競技体験などを行う「パラスポーツフォーラムin CHIBA」を9月8日、同市の市民総合体育館で開いた。

フォーラムは、日本財団パラリンピックサポートセンターなどの協力を得て開催。同センターが全国の小・中・高校生に提供するパラスポーツと障がいへの理解深化を目指す「あすチャレ! School」体験プログラムを盛り込んだ。

講師は、シドニーパラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテンの根木慎志さん。デモや同競技の体験サポートを行いながら、児童に、応援し、支え合う重要性や、共生社会構築への理解を訴えた。

会場には、同市立東、長崎、江戸川台、小山、八木南の5小学校から454人の5、6年生が来場した。大勢の児童を前に根木さんは、まず、体育館を車いすでスムーズに周回。華麗なドリブルも披露した。

3ポイントシュートへの挑戦では、自身のシドニーパラリンピックの試合を振り返った。完全アウェーの中で、日本の修学旅行生が少数ながらも懸命な応援をしてくれて、とても力になったと語った。

リオデジャネイロ五輪を戦った選手たちの「皆さんの応援が後押しになった」という言葉も加え、「選手は多くの応援者から力を得て、一緒にプレーしている」と強調した。根木さんは、児童から大きな拍手をもらいながら、見事にシュートを決めた。

学校ごとの代表児童が数人ずつ車いすバスケットボールを体験し、ミニゲームを行った。根木さんや県内高校生、大学生がサポートし、児童は車輪操作に苦労しながら、パスやシュートを繰り出していた。上半身主体の動作のため、シュートの際には、投球調整が難しく、しばしばゴールに届かない。そんなとき根木さんは「応援者のエールが大事」と指摘。観戦者に拍手や励ましの声を求め、プレーヤーと心を一つにして戦おうと語りかけていた。

根木さんは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会を視野に、一連の体験活動を全国の小・中・高校生で実施しているとも説明。活動を通じて多くの友達ができ、友好の輪が広がっていると、嬉しそうに話した。

一方、障がいとは、何か困る点が生じるという意味を含むが、みんなとこの体育館でプレーする中で困る場面はなかったと根木さんは述べる。それは、車いすの移動に支障が起きない施設の作りもあるし、体の障がいはあっても共通のルールで行うスポーツの存在、支援や助け合いがあるからとも。

児童には、一緒にパラリンピック競技を楽しみ、競技者も応援者も心を一つにできた点を感謝。今後も相互理解と協力の心を一層高めてもらいながら、パラリンピックへの興味を深めてほしいと願っていた。

千葉県は、2020年の東京パラリンピックで、▽車いすフェンシング▽ゴールボール▽シッティングバレーボール▽パラテコンドー――の4競技を開催する予定。

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