家不在10.5時間で子供の学力で悩み ひとり親家庭調査

ひとり親家庭の保護者は子供の進学や学力などで大きな苦悩を抱える――。東京都練馬区は、区内のひとり親家庭の子育て状況や課題、子供の悩みなどについて調査し、このほどその結果を公表した。親が仕事で家を不在にする平均時間は10.5時間。仕事と子育ての両立の中で、学校行事の参加や子供の急病時の対応に多くの保護者が困難を感じていた。

調査は、同区内在住で児童育成手当受給世帯のひとり親家庭の保護者を対象に、質問紙に答えてもらう形で実施された。

保護者の子育てにおける課題やニーズの項目では、親が子供といられる時間や子育ての悩みなどを尋ねた。

それによれば、仕事がある日に家を不在にする時間は、平均で約10時間半。仕事がある日に子供といられる時間は3~4時間未満が25%で最多だった。

一連の結果から、子供の悩み相談や居場所支援の必要性が浮き彫りになった。

仕事と子育ての両立で困難な点は、「学校行事への参加」が53%、「急病時の対応」が51%、「コミュニケーション不足」が40%だった。子育ての悩みの上位では、「しつけや教育」49%、「きつくあたってしまうときがある」40%、「勉強を教えてあげられない」28%など。保護者の不安解消に向けた子育て相談や親同士の交流支援の必要性を示していた。

子供に関する悩みでは、「進学」57%、「学力」45%、「健康や障害」26%、「友人関係やいじめ」26%など。教育への金銭的余裕がない保護者ほど、子供の進学や学力への悩みが多く、ひとり親家庭の経済事情を踏まえた学習支援の必要性が際立っていた。

日々の生活で気持ちが明るくなるときについて尋ねると、▽朝から家族そろって食事をし、子供たちの笑顔が見られるとき▽仕事で疲れて帰宅した際、子供から愛情ある言葉をもらったとき▽子供が将来の夢を楽しそうに話すとき――などが挙げられた。

調査は今年4月末から5月末にかけて実施。結果を踏まえ、ひとり親家庭の支援や子供もの健全育成につながる施策に役立てる。

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