車いすバスケの見事な技目の前で 夢を持つ意義学ぶ

ミニゲームなどを体験した
ミニゲームなどを体験した

障害者アスリートが、夢を抱いて行動する大切さ訴えた。

千葉市は、市立小・中学校に、障害者スポーツ選手などを派遣する「障害者アスリート学校訪問」事業を実施。9月20日には、同市立蘇我中学校(小山恒明校長、生徒数980人)に、車いすバスケットボールチームの2選手が訪問。選手が見事なプレーを披露しながら、生徒や教員に、ミニゲームなどを体験してもらった。

2020年東京パラリンピックに際して、同市では4競技が行われる予定。同事業は、これに関連して、市内小・中学生に障害者スポーツの魅力や素晴らしさを体験し、理解してもらおうと実施するもの。同校では、同事業を3年生の総合的な学習で実施。継続的な実践研究「青少年赤十字」の学びと関連付けた授業にした。

来校したのは、同市内にある車いすバスケットボールチーム「千葉ホークス」の田中恒一選手と山口健二選手。

最初は、両選手が車いすバスケットボールの簡単なルールを説明。生徒たちに、スピードのある車いすドリブルと息の合ったパスワークを見せた。見事なシュートが決まると、会場からは大きな拍手が響いていた。

続いて生徒たちは、両車輪がハの字型に広がっている競技用の車いすに乗車。初めて乗る座り心地と車輪操作を確かめながら、グループ対抗の車いすレースを楽しんだ。4人チームの3分間ミニゲームでは、田中、山口両選手が各チームに入った。車いす操作に慣れない生徒に優しくパスを出したり、こぼれ球をうまく拾ったりするなどのサポートをした。

生徒によっては、ゴールポスト前にうまく走り込み、絶好の位置でシュートを放つ場面が見られた。でも、車いすの座面からのシュートは、立位姿勢、ましてやジャンプした手先の位置よりもかなり低い位置からのものになる。ゴールネットまでは距離があり、腕力と上半身の強さが必要となる。そこで、生徒が放ったシュートは、ゴールネットに届かない場面が目立った。

一方、両選手は、コートを自由自在に駆け巡り、ゴールをしっかり決めてみせる。生徒たちは自身の体験とアスリートの技術を目の当たりにしながら、障害者競技のすごさや魅力、奥深さを実感した。

最後に、両選手が、生徒にメッセージを贈った。田中選手は、学校訪問した際には「将来の夢がある人は」と必ず質問していると述べた。その質問に、「小学生は多くの手が挙がるけれども、中学生ではとても少ない」と話した。生徒には「良い人生のためには、夢を持ち、その実現に向けて努力するのが大切」と強調。今後へのエールとしていた。中学校教員には、この課題の共有や克服への努力を願った。

同事業を通じて、今年度は市立小・中学校20校で、生徒と教員に▽車いすバスケットボール▽ウィルチェアーラグビー▽シッティングバレーボールを経験してもらう予定。

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