日本語を大切にしている8割弱 文化庁が国語世論調査

絵文字について初調査。これら絵文字は文化庁オリジナル
絵文字について初調査。これらの絵文字は文化庁オリジナル

文化庁文化部国語課は9月21日、平成27年度「国語に関する世論調査」の結果を発表した。34.9%が毎日使っている日本語を「大切にしている」と回答。「あまり意識したことはないが、考えてみれば大切にしていると思う」は43.6%。合わせて78.5%が「日本語を大切にしている」との結果になった。

調査対象は全国16歳以上の男女。調査時期は今年2月20日から3月6日まで。調査対象総数は3589人で、有効回答数は1959人。面接聴取法で調査を実施した。

それによると、「『美しい日本語』があると思うか」の問いに、90.8%が「あると思う」と回答。「美しい日本語」としては、▽思いやりのある言葉63.3%▽あいさつの言葉45.3%▽季節の移り変わりを表す言葉34.5%▽控えめで謙虚な言葉34.3%――などが挙げられた。

「中高生が担任の先生に対してどういった場面で敬語を使って話すべきか」の問いでは、5つの場面を挙げて回答を得た。

「敬語を使って話すべきだと思う」との回答があったのは、「授業中」の74.6%が最も高く、「休み時間に職員室で話すとき」73.7%、「クラブ活動で指導を受けているとき」72.6%が続いた。

一方、「敬語を使って話す必要はないと思う」と回答された場面は、「休み時間に学校の廊下で話すとき」が16.5%で最も高く、「クラブ活動で指導を受けているとき」と「放課後、道で出会ったとき」がそれぞれ12.8%となった。

「ら抜き」言葉に関しては、「どちらの言い方を普通使うか」の問いに対し、「見れた」48.4%が「見られた」44.6%を、「出れる?」45.1%が「出られる?」44.3%を、今調査で初めて上回った。これについて、文化庁の担当者は「『ら』には受動や可能などの意味があるため、『ら抜き』の方が相手に伝わりやすいと思う人が増えているのではないか」と述べた。

同調査では、「毎日の生活に必要な情報を何から得ているか」についても尋ねた。「テレビ」が85.9%と最も高く、次いで「新聞」67.7%、「携帯電話(スマホを含む)」41.9%、「パソコン」28.5%。

また今調査で初めて行ったのは絵文字について。笑っていたり喜んでいたりする様子を表す絵文字の表現を「使うことがある」と回答した人は56.1%、「見たことはあるが使うことはない」が29.0%となり、「見たことがある」などの合計は85.1%となった。

文化庁では、コミュニケーションの在り方について議論を続けている。同調査結果も参考に、来年度をめどに報告書をまとめる予定。