埼玉の16歳少年殺害事件で 県教委が検証委開く

「再発防止に向けて提言をいただきたい」と話す県教委の関根教育長
「再発防止に向けて提言をいただきたい」と話す県教委の関根教育長

埼玉県東松山市の都幾川河川敷で、同県吉見町のアルバイト井上翼さん(16)の遺体が見つかった事件で、埼玉県教委は9月23日、東松山と川越の両市教委と弁護士などの外部有識者を交えた合同検証委員会の初会合を開いた。事件を検証し、再発防止策を年度内までに報告書としてまとめる見通しだ。

検証委には東松山と川越の両市教委担当者のほか、弁護士、精神科医、社会福祉士、埼玉県PTA、大学教授の計9人が出席した。委員長には、学校臨床心理学が専門の澤﨑俊之埼玉大学教授が就いた。

開催にあたって県教委の関根郁夫教育長が事件について、「被害者、加害者を含めて、小・中・高校の各段階でどのような指導や対策をしていたら、井上さんを救えたのか。こうした観点から検証をお願いしたい」と委員に向けて呼び掛けた。

検証委は今後、事件の内容を把握し、加害者の学校生活などの状況を分析し、再発防止を検討する。年内には中間まとめを示す予定だ。

また東松山市と川越市の両市教委も、ともに検証委を立ちあげる。東松山市はすでに今月13日に初会合を開催。川越市教委はこれから設置する予定で、両市教委の調査報告書などを合わせて、県教委は最終報告を示す。

初会合を終え、委員長の澤﨑教授は「加害者、被害者ともに経済的だけでなく人間関係なども含めてめぐまれない状況だった」と語った。

事件は8月23日の朝、同県東松山市の河川敷で、井上さんが死亡しているのが見つかり、発覚。関与した疑いのある中学生3人を含む14歳から17歳までの少年5人が殺人の疑いで逮捕された。このうち2人が東松山市内、もう1人が川越市内の中学校に通っている生徒。16歳と17歳の年長の2人はいずれも東松山市の無職少年で、地元の少年グループ「パズル」のメンバー。

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