AL見据えて運動 友・共に学び親しむ力を育む

課題を意識しながら自信技で運動の楽しさも味わった
課題を意識しながら自信技で運動の楽しさも味わった

技の良さや課題を互いに確認し合える学習場面を工夫し、生涯を通じて運動に親しむ力育む――。千葉県八千代市立西高津小学校(石橋義秀校長、児童数522人)は、体育科を学校経営の柱に据え、学び合いを通して児童一人ひとりが活躍できる授業を3年間にわたって研究。9月23日に、同校で成果の一端を公開した。

研究では、次期学習指導要領に向けて注目されているアクティブ・ラーニング(AL)を見据えた内容を推進。主体的で、対話的で、深い学びの要素を考慮した学習場面や展開を工夫した。

児童が自分の運動能力や課題を見つめ、思考を深めながら主体的に技能を高められる機会、自分の特技に自信を深めたり克服点に気づいたりできる共同学習に配慮している。

研究授業では、全学年の体育実践を公開。3年生の単元「跳び箱運動」では、開脚跳び、台上前転、抱え込み跳びに挑戦した。

児童の実態調査から、同運動に必要な基本や、段階動作をスモールステップで明らかにした「スタンダード技」を設定。一斉とグループ学習によって基礎技術をしっかり確認し、習得していく。加えて、個々の課題に応じた反復練習を重ねる基礎学習も実施。互いに技を見合い、良さや課題を助言し、たたえる中で、技の向上や確かな定着を図った。

進藤憲一教諭が指導する1組の児童実態では、恐怖心からか「強い踏み切りができていない」「着手時に肩が前に出ず、腕でブレーキをかけている」といった課題があった。児童らはこれらの課題を、技のスモールステップを意識して丁寧に確認。反復練習で克服していった。

一方、ペアやグループで各自ができている技を確認して跳び箱運動を楽しんだり、一層磨きをかけたりする学習も大事にした。「私は抱え込み跳びをします」などと自信技を宣言し、演技を見せる中で、それぞれが運動の楽しさを味わった。

互いに特技を出し、見つめながら「すごーい」などの褒め言葉が数多く体育館内に響く。そんな爽快感や達成感を味わいながら、「もっと踏み切りに勢いをつけたい」など、児童ごとの上達への視点や思いもつぶやかれていた。

あなたへのお薦め

 
特集