手話への理解深め共生社会の実現へ 神奈川県が冊子配布

神奈川県教委は、県内の公立小・中・高校生に向けたリーフレット「手話を楽しく学ぼう!」を作成。このほど全小学校4年生、全中学校1年生、全県立高校生徒に配布した。手話による簡単な自己紹介やあいさつなどを分かりやすく図解した内容。各学校の実践に応じた自由な活用を願い、児童生徒の障害者理解や共生社会に向けた意識を育む。

冊子は、3ページ構成。手話の基礎的なコミュニケーションを豊富なイラストを使って解説。「知っておくと便利」な手話では、指文字50音の示し方、「私の名前は~です」という自己紹介、「危ないです。一緒に逃げましょう」との緊急メッセージに使う手話表現を挙げている。

「手話であいさつ」の項目では、▽こんにちは▽こんばんは▽よろしくお願いします――などの基本的な表現を説明。「おはよう」は、右手のこぶしを枕に見立て、頭から枕を外すように下ろす動作を示す。「話しかけてみよう」では、▽どうしましたか▽何かお手伝いしましょうか▽大丈夫ですか――といった日常生活で基本となるやりとりを図解する。一方で、手話は、動作と表情を上手に使って表現するのが大切とも指摘する。

同教委では、冊子の活用を通じて、単に「手話スキル」の習得を目指すのではなく、障害者の立場や手話言語文化の理解につながればと願っている。各学校の道徳や特別活動などで自由に利用してもらい、子どもたちに多言語共生社会の一員として広い視野を養ってほしいと期待する。

同県では、手話普及によって、さまざまな県民が相互理解を深め、支え合う社会の実現を目指す。そのため、昨年4月に「県手話言語条例」を施行。今年度から5年間で「県手話推進計画」を策定した。同計画では、県全体で、手話の▽普及▽教育や学習の振興▽使用しやすい環境整備――をうたっている。

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