体育館の床板でけが 消費者安全調が経過報告公表

体育館の床材が剥離した状態(消費者安全調査委の経過報告書から)
体育館の床材が剥離した状態(消費者安全調査委の経過報告書から)

体育館でバレーボールやフットサルのプレー中に床に滑り込み、床板から剥がれた木片が体に突き刺さる事故が多発している。消費者庁の消費者安全調査委員会はこうした事案についての経過報告書を公表した。今後は本格的な調査に乗り出し、予防策につなげていく。特に学校の体育館は、授業でも地域開放でも使われるので、施設管理は万全にしておかなくてはならない。

報告書によると、体育館での事故原因については、床板の老朽化などの見方があり、適切に維持管理されていないのも一因と指摘されている。

調査委員会が把握している国内の事故は、平成18年8月から27年4月にかけて、バレーボールで6件、フットサルで1件。ほかに、発生時期が分からないバレーボールの事故が1件あった。

事案が発生した体育館は、中学校4件、公立2件、高校、大学の講堂がそれぞれ1件だった。

バレーボールで上半身から飛び込むフライングレシーブでの事故が目立っている。

24年4月には、相模原市の地域バレーボールに所属する中学校1年生がレシーブの練習中に、ボールを追って床に飛び込んだ際に、長さ約5センチの木片が右胸部に刺さって負傷した。23年7月にも同様の事故が起こっていた。

同市では、これらの事案をきっかけに毎学期、市内にある全体育館の点検を始めた。

フットサルでは27年4月、富山県射水市の大学で、男子学生の背中に約30センチの木片が刺さり、肝臓にまで達する重傷を負った。

文科省は27年12月に、体育館の床板の剥離による負傷事故の防止について、全国の都道府県教委などに通知を発出し、注意喚起していた。

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