「何ができるか」を大切に 障害児支援で研修講座

障害児への支援について語る瀧田主任指導主事
障害児への支援について語る瀧田主任指導主事

横浜市教委は、平成28年度「特別支援教育支援員研修講座」の第3回を9月28日、同市の保士ヶ谷公会堂で開催した。支援員やボランティアなど約100人が参加。障害のある子供たちの支援について、理解を深めた。

同市教委事務局指導部特別支援教育課の瀧田美紀子主任指導主事は、知的障害、ダウン症や自閉症の子供たちの特性を話した上で、子供たちとの関わり方を説明した。

知的障害のある子供との関わり方として大切なのは、▽分かりやすい言葉でゆっくり話しかける▽話すまでじっくり待つ▽適度な励ましで意欲を高める――など。面と向かって話すよりも、隣に座るなどの工夫をして話を聞くと、子供たちの緊張が解けていくという。 他にも、年齢や性別を配慮した支援を求めた。

自閉症の子供へは、落ち着いた態度で、子供たちの見える位置から接する。あいまいな態度は取らないようにする配慮なども必要。

また子供たちがパニックを起こした際には、▽自分が冷静になる▽刺激を遮断するために落ち着ける場所に移動▽担任教諭との連絡・相談――などが初期対応として求められる。同主任指導主事は「パニックは突然起こるのではない。理由がある。まわりの人に何か伝えたい内容がある。何が原因で起こったのかを考えるのが、指導として必要」と述べた。

全体のまとめでは、「何ができないか」よりも「何ができるか」で見守る必要があるとした。子供の自信や意欲、自立のためには「できない部分だけを手伝う」のが大切だという。

一方、同教委事務局特別支援教育相談課の杉山明主任指導主事からは、弱視や難聴、言語障害のある子供たちについての説明があった。

同主任指導主事は「子供の現状を把握し、してほしい内容を聞いてほしい。子供がきちんと理解しているのか、気にかけるのが大切」と述べた。

同講座では、基本的な知識から支援方法まで、幅広い内容を教授。主任指導主事らは、参加者からの質問にも丁寧に受け答えた。

同教委事務局指導部特別支援教育課の村山小百合主任指導主事は「障害のある子供たちの支援について、いろいろな人に知っていただけるきっかけとなれば」と話した。

瀧田主任指導主事は「教員だけではなく、いろいろな立場の人が関わって子供たちを見守っていくのが大切」と語った。

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