校長の話など校内生放送で 熊本地震の体育館被災受け

熊本市立託麻西小学校は10月6日、全校朝会を公開する。既存の校内LANを利用して教室のテレビなどに映像を生中継する「校内ライブ放送システム」を活用して、校長や生徒指導担当の教諭からの話を、ライブ配信する。

この地震では、体育館の壁や屋根にひびが入ったり、非構造部材の天井材が落下したりするなどの被害が出ている。これによって、体育館が避難所として使用できなくなったり、体育の授業や全体集会などに使えなくなったりした学校が現れた。

そんな状況に対して同市教委は、夏休み明けの8月25日から、体育館が被災した市内の学校に、同システムを導入しはじめた。導入時点で体育館が被災した状況にあるのは、小・中学校合わせて24校。このうち、システム導入を希望したのは、小学校10校と中学校5校。この15校については、すでに導入済みだ。また高校1校も導入を希望しており、状況が整い次第、配備する予定でいる。

体育館が使えない学校では、導入前までは、校内放送で音声だけを配信していた。同市教委によると、システムの導入で学校現場からは、音声だけでなく映像も交えた配信によって、児童生徒との意思疎通がより図られるようになったとの声が出ているという。また児童生徒からも「先生の顔が見える」と喜ばれているという。

現在、システムを導入した学校のすべての教室の映像機器が使えるわけではないが、隣のクラスと一緒に見るなどの対応を取っている。

システムの機器などを無償で貸与したのは、富士ソフト株式会社。

同市教委の事例は、他県の良いモデルケースにもなりそうだ。

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