寄贈船が獲ったサケで給食 震災復興願いながら味わう

八重樫選手とおいしいサケフライを味わった
八重樫選手とおいしいサケフライを味わった

横浜市瀬谷区民などが立ち上げた「三陸沖に瀬谷丸を!実行委員会」は、東日本大震災の復興支援として、区民を挙げて募金活動を展開。集まった募金を被災地の岩手県大槌町に寄贈し、漁船「瀬谷丸」の購入を応援した。その瀬谷丸で獲れた魚を区内小学校の給食で味わう初の取り組みが、9月29日、横浜市立二つ橋小学校(宮路ますみ校長、児童数543人)で開かれた。

当日は、同会の露木晴雄実行委員長はじめ、活動を支援する岩手県出身のボクシング世界ライトフライ級チャンピオン八重樫東選手と横浜市在住の歌手May J.さんも駆け付けた。

全児童が集まった全校集会では、映像で瀬谷丸寄贈に向けた同区民の街頭募金の様子を報告。児童はもとより、あらゆる世代の区民が参加して、3カ月で約3千万円を集めた経過などを説明した。そんな支援金を生かして同町に贈られた瀬谷丸は、現在、被災地に住む漁民の漁と生活復興に大いに役立っている。

宮路校長は「震災から5年が経過する中で、その記憶は風化しつつある。瀬谷丸で獲れたサケを給食で味わうのは、震災を意識し直す意味でも貴重な機会になる」と意義を話した。

八重樫選手は「船をプレゼントしてもらい、岩手県出身者として、とても感謝している。瀬谷丸で獲れた魚を給食で食べる中で、被災地の苦労を感じてもらえると嬉しい」とあいさつした。露木委員長は「『いただきます』の気持ちを大切に食べましょう」と語りかけた。

May J.さんは全児童に囲まれながら、今後のさらなる復興を願って「Believe」を熱唱。児童たちとも合唱し、共に「今未来の扉を開けるとき」「アイ・ビリーブ・イン・フューチャー、信じてる」の歌詞に力を込めた。

給食では、4、6年生の教室に露木、八重樫、May J.さんが訪れ、一緒に瀬谷丸で獲れたサケのフライを味わった。児童は「おいしーい」「脂がのっていて最高」などとつぶやきながら、口に運んでいた。八重樫さんも「普段はフライを口にしないけど、とてもおいしい」と笑顔で児童らとの食事を楽しんだ。食後に児童一人ひとりの感想を「うちわメッセージ」に記し、同町に届ける。

今後、同区内の他の小学校でも、瀬谷丸で獲れた魚を使った給食を提供する予定。

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