特別支援学級で道徳公開授業 物を借りるときの約束事

友達から色鉛筆を借りて色を塗る児童ら
友達から色鉛筆を借りて色を塗る児童ら

東京都教委の平成28年度情報モラル推進校に指定されている文京区立湯島小学校(原香織校長、児童301人)で9月29日、特別支援学級での道徳の公開授業が行われた。ICT機器を活用しつつ、情報モラル教育の要素も取り入れて、児童らは「人から物を借りるときの約束」や著作権を学んだ。

授業者は、同校の松林慶樹教諭。研究主題に「主体的に判断し、よりよく情報を活用する児童の育成」を掲げ、特別支援学級の3、4年生が学習に取り組んだ。

同教諭はまず、アニメ教材を電子黒板に再生。主人公が隣席の級友のクレヨンを断りなく使い、級友を怒らせてしまうストーリー。視聴後、なぜ級友が怒ったのかを児童らに考えさせ、「借りてよいか聞いてから借りるべき」と気付かせた。

続いて児童らに、視聴したのと同じ場面を再現。絵に色塗りをしながら、色鉛筆を隣の友達から借りる状況を、同教諭がうまく促し、自然に作り出した。すると児童らは、早速、ペアになった友達に「貸して」と言葉に発して頼み、物を借りるときの約束事を実践していた。

授業の後半では、その絵を使って著作権を説明。有名漫画のキャラクターを児童らに見せ、「みんなの絵にこのキャラクターが使われたら、このキャラクターを作った人はどんな気持ちになるかな?」と尋ねた。児童に考えさせた後、他人の作品には著作権があると教えた。

授業後に開かれた研究協議会で松林教諭は「特別支援学級の児童に情報モラルをどう教えるか、非常に悩んだ。特に著作権は複雑なので、作った人の気持ちを考えようという設定にした。踏み込んだ内容だが、児童からは自分で考えた自由な意見が出てきたので、楽しみながら学べたのだと思う」と振り返った。その上で、「特別支援学級なので、日々の授業でも楽しませながら、子供たちの力を増していければ」と話した。

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