ICT活用し生徒の学びを支援 多様なアプリも

電子黒板機能付きプロジェクターとiPadを活用して授業
電子黒板機能付きプロジェクターとiPadを活用して授業

東京都杉並区にある佼成学園中学校・高等学校(榎並紳吉校長、生徒数985人)で10月3日、教育関係者を対象としたICT授業公開が行われた。同学園は平成23年度からICT活用を検討。今年5月から、中学校1年生から高校2年生までの生徒が1人1台のiPadを利用している。来年度には高校3年生にも導入予定。

授業公開は、中学校全学年・高校1年生の授業で実施。中学校1年3組では、畠篤史国語科主任教諭が「ニュースの見方を考えよう」との単元で授業を展開。生徒たちは、iPadに保存されている写真や文章から取り上げたい内容をいくつか選択してニュースを構成。iPadの中の内容は、教科書に載っているものと同様。

6、7人の班に分かれた生徒たちは、iPadを動かすディレクターと、ニュース原稿を読み上げるアナウンサーを決めた。話し合いでニュース内容を構成して発表。ニュース原稿を分かりやすく書き換える生徒の姿が見られた。また写真を動画のように動かす工夫をしている班も。

発表後、生徒たちはiPadに感想を入力し、授業支援アプリのロイロノートスクールの提出箱に送付。提出した生徒の名前の欄にチェックが入るようになっている。畠教諭は、プロジェクターに生徒の感想を映してコメントを述べた。

映し出されたのは「話す順番やそれにあった言葉を選ぶのが難しい」「いつも見ているニュースがかなり編集されていると知りました」など。

iPadを活用した授業に、真剣に、しかし、楽しみながら取り組む生徒たちの姿がうかがえた。

同学園では、ICTによるコミュニケーションのベースとなるClassiの他、ロイロノートスクール(双方向授業・アクティブ・ラーニング推進のツール)やスタディサプリ(学習指導補充)をiPadで使用。家庭での学習記録の記入や課題の提出などを生徒に促している。

榎並紳吉校長は「学習記録を付けることにより、生徒たちの自宅学習時間が長くなっている。家庭と学校のコミュニケーションがうまくとれるようになった。iPad導入は多くのメリットをもたらせた」と述べた。

各教室と各教科室に、電子黒板機能付きプロジェクターとWi-Fi環境を整備。簗瀬誠教頭・教務主任は「ICTの活用によって教員の引き出しが増えれば、生徒の学びも変わっていく」と語った。

同学園のICTに特化した授業公開は今回が初めて。青木謙介教頭は「学校同士で取り組みを発信し合い、これからの世の中を担う生徒たちの学びを支えていきたい」と話した。

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