「授業アイディア例」公開 国研が全国学力調査踏まえ

国立教育政策研究所はこのほど、平成28年度全国学力・学習状況調査の結果を受け、課題が見られた分野の指導の充実を図る「授業アイディア例」を公開した。授業や研修等での活用が期待されている。

「アイディア例」は、小学校国語・算数、中学校国語・数学について作成(ともにpdf版フルカラー16ページ)。調査結果からみられた課題をもとに具体的な学習活動例を提示するほか、関係する学習指導要領の領域・内容、授業づくりの参考となる情報や指導上の留意点を示している。

今年度調査で、特に課題が見られた小学校算数B問題5「図形の構成と論理的な考察(三角定規でつくる形)」の(1)(正答率7.0%)については、三角定規を並べる授業の展開例を掲載。▽三角定規を操作して図形を構成する▽三角定規の角の大きさを踏まえて立式する▽式の意味を確認する問いかけをする▽学級全体で式の意味を共有する――といったプロセスで、図形と式を関連付けて論理的に説明できるのをねらいとした。

文章の内容を的確に把握し、自分の考えを明確にするのに課題が見られた小学校国語B問題3「将来なりたい職業について調べ、紹介する<職業「パン職人」>」の三(正答率53.2%)では、興味のある職業について調べ、リーフレット形式で紹介する授業例を示した。必要な情報を得るための資料の取捨選択を学ぶほか、付箋紙を活用して本を比べ読みする方法など、児童が主体的に取り組める言語活動を盛り込んだ。

中学校数学で最も正答率の低かったB問題6(2)「問題解決の方法と式変形の過程」(正答率16.3%)については、手順に従って数を当てるゲームで、文字式を活用する指導方法を示した。帰納的に導いた事柄を文字式によって演繹的に説明することで、数学的な問題解決方法を身に付ける活動例となっている。

中学校国語B問題2(3)「説明的な文章を読む(宇宙エレベーター)」(正答率49.8%)では、疑問点を調べるのに必要な本を探す方法を記述するのに課題があった。これについては、問題解決の見通しを持って情報収集を行う力を身に付けるのをねらいとし、「情報収集のためのワークシート」を活用したグループ学習の例を掲載した。

「授業アイディア例」は、学校や教育委員会に配布しているほか、国研サイトからも閲覧・ダウンロードできる。

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