学校図書館の整備 司書配置や図書標準達成率が増加

学校図書館の現状について、調査結果が示された
学校図書館の現状について、調査結果が示された

文科省の「学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議」の第8回会合が10月13日、文科省で開催された。

事務局は、平成28年度「学校図書館の現状に関する調査」の結果を示した。学校司書の配置や学校図書館図書標準の達成、学校図書館での新聞配備の割合が、前回よりも増加していた。

今年4月1日現在、学校司書を配置しているのは、小学校が1万1803校(前回調査1万1109校)で全体の59.2%(同54.4%)。中学校が5969校(同5507校)で58.2%(同53.1%)。高校が3279校(同3201校)で66.6%(同64.4%)。小・中・高校すべてで前回調査よりも増加した。

公立学校図書館の整備状況については、昨年度末に学校図書館図書標準を達成しているのは、小学校が66.4%(同60.3%)、中学校が55.3%(同50.0%)。どちらも前回調査より増加しているが、標準に満たない学校の割合は、まだまだ大きい。

学校図書館に新聞を配備しているのは、小学校が41.1%(同36.7%)、中学校が37.7%(同31.8%)、高校が91.0%(同90.0%)。こちらも前回調査よりも増加している。

昨年度末の全校一斉読書活動の実施については、小学校が97.1%(同96.8%)、中学校が88.5%(同88.5%)、高校が42.7%(同42.9%)。小学校は前回調査よりも増加したが、中学校には変化がなく、高校はわずかに減少していた。

特別支援学校の学校図書館整備については、学校司書の配置(今回初調査)が小学部9.1%、中学部6.5%、高等部10.6%。図書標準達成状況は、小学部14.0%(同15.7%)、中学部3.7%(同3.2%)となり、委員からは、特別支援学校の学校図書館整備の充実を求める声が聞かれた。

同調査は、平成20年度調査以降は隔年で実施されている。調査対象は、すべての小・中・高校、特別支援学校、義務教育学校および中等教育学校。

一方、同会議では、同調査結果を盛り込んだ「これからの学校図書館の整備充実について」の報告案が提示された。

今後の学校図書館の役割としては、前回の「子供たちの言語能力、情報活用能力」に加え、「問題解決能力、批判的吟味力等」の育成を支えるとされた。

また図書委員等の児童生徒が学校図書館の運営に「主体的に」関わるのも有効とされたほか、「学級文庫」を「分散配架」するなど、細かい文言等の修正を行った。

同報告案は、座長を務める堀川照代青山学院女子短期大学教授と事務局とで文言等の修正を行い、取りまとめていく方向で、委員らから了承を得た。

公表の時期について、文科省の担当者は、「できるだけ早く公表できるよう調整する」としている。

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