正しい知識で防災教育を 何を教え伝えるべきか考える

防災教育について語る寺川係長
防災教育について語る寺川係長

(一社)防災教育普及協会は、10月14日から16日まで、東京大学地震研究所で「The防災教育~イマ、コレカラのスタンダード」を開催。地震研究や防災教育の専門家による講義や学校での実践の提示、防災教育教材の体験・相談、事例発表などを実施。

「防災教育指導者育成セミナー―地震編」が行われた初日には、学校関係者など約50人が参加。全科目を受講した人には、地震防災教育に必要な知識・技術の習得を認める修了証が授与された。

気象庁の寺川正之地震津波防災対策室情報管理係長は「緊急地震速報を用いた防災教育」をテーマに、緊急地震速報のしくみや発令時の行動などについて語った。しくみを知り、考えるのが、自ら考えて行動するための地震防災教育の第一歩だという。

緊急地震速報を防災行動に結びつけるには、①現象の特徴、情報の意味を知る②災害時の対応行動を知り、考え、実践する③学びを普段の生活で生かす――のステップが大切とした。

具体的に、①では、▽地震はいつでも、どこでも発生すると知る▽情報の基本的な性質の理解――など。②では、▽地震発生時にすぐに対応できるか実践▽さまざまな場所での対応行動の在り方を考える――など。③では▽家族と話し合う▽話し合いや訓練を定期的に行い、備えを継続する――など。

同係長からは、気象台が作成した教材・学習素材の提示のほか、気象庁が平成20年度から取り組んでいる全国的な緊急地震速報訓練の説明も。「津波防災の日」を中心とした日程で実施しており、今年度は11月4日に実施予定という。

一方、澤野次郎・効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議事務局長からは、「全国に広がる一斉防災訓練『シェイクアウト』」の取り組みが紹介がされた。

同協会が防災教育に関連したセミナーなどを開くのは今回が初めて。

同協会の宮﨑賢哉事務局長は、指導者や担い手が不足している現状を指摘。開催理由について「何を教えたらいいのか、そのためには何を知っていたらいいのか、正しい知識を伝えていけたらと思った。防災の知識を、子供たちや地域の人たちに伝えていってもらいたい」と話した。

15日は、防災ゲーム&教材体験相談会や、これからの防災教育の在り方について有識者等から幅広く学べる「防災教育交流フォーラム」を実施。

16日の「防災教育チャレンジプラン中間報告会」では、全国の防災教育に携わる学校、地域団体等による実践事例を学べる。

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