途上国の乳幼児6人に5人が栄養不足 ユニセフ調査

"From the First Hour of Life" unicef
“From the First Hour of Life” unicef

ユニセフはこのほど、乳幼児期の食事に関する報告書「From the First Hour of Life」を発表した。途上国の生後6カ月から2歳未満の子供について、6人中5人は栄養不足である実態が明らかになった。世界食糧デーの10月16日にちなんだ報告書である。

生後6カ月から2歳未満の世界の子供たちの食事回数、栄養バランス等について実施した調査結果を収録した。

それによると、全世界の52%の乳幼児が、年齢に相応する最低限の回数の食事を与えられていなかった。途上国については、ラテンアメリカで78%、東アジア・大平洋地域で72%だった。

毎日4つ以上の食品群を用いた多様な食事を摂取している乳幼児は29%で、不十分な食事がビタミンとミネラル不足を引き起こしているのが示唆された。

ユニセフは報告書で、動物性食品の価格の高さが、最貧困層の子供たちの食事の質向上を妨げていると指摘。サハラ以南のアフリカと南アジアでは、生後6カ月から11カ月の乳児のうち、最低限の食事を摂れているのが最富裕層で3人に1人である一方、最貧困層では6人に1人とされた。子供の栄養状態を改善する上で貧困問題の解決が不可欠となっている。

子供の貧困問題について、ユニセフは10月3日、世界銀行と実施した調査結果を発表している。それによれば、極度の貧困状態に置かれている子供は約3億8500万人で、その割合は同じ状態の成人の割合の約2倍に達していた。

これを受けてユニセフと世界銀行グループは、貧困家庭の食糧購入を手助けする現金給付支援や衛生状態のケアなど、子供の貧困に配慮した社会保護システムを強化するのを各国政府に要請。貧困のサイクルを絶ち、乳幼児期の発達の促進に取り組むとしている。

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