地層の柱状図を比較 違いや共通点をALで探究

複数の柱状図を検証吟味した
複数の柱状図を検証吟味した

埼玉大学教育学部附属小学校(有川秀之校長、児童数658人)は、「『学びの本質』を育む授業の創造」を主題にした教育研究協議会を10月18、19の両日、同校で開いた。18日の6年3組理科では、単元「大地のつくりと変化」を公開。アクティブ・ラーニング(AL)の視点からの授業改善として、「見通しと振り返りで自己の変容を実感させる」「他者との交流で自分の考えを広げる」展開を工夫した。

授業は杉山直樹教諭が行った。ALの要素である「主体的・対話的で深い学び」を見据え、学びの視点として、▽見通しと振り返り▽他者との考えの交流▽知識や見方、考え方を生かし新たな考えや自然事象の概念を作る――の3つを大事にした。

同単元では、大地のつくりと変化の様子を推論しながら調べ、見いだした問題を計画的に追究。大地のつくりや変化への見方や考え方を養う。これまでに、同校と周辺校地下のボーリング写真や資料を吟味。場所ごとの地層状況を表した柱状図を作成した。

今時は、その複数の柱状図を、さいたま市の大型地図上の該当校ごとに配置。児童がそれぞれの同図を比較しながら「同校周辺の地層は同校地下の地層と同じ様子なのか」という課題を考えていった。

探究はグループで推進。最初は同校と最も近い同市立仲町小学校と同図の比較からスタートした。同校の地層は、火山灰を主体にしたロームや砂が上層を占める。中層には粘土、下層は粒子が大きい砂礫という構成となっている。児童は仲町小の図も見比べながら層の構成が似通っている点を確認し、共有した。

続いて、複数の周辺校に検証を拡大。合わせて、各校同図の地層構成を根拠に、学校間を結んだ市内の地層構成図を作成していった。メンバー同士で4校の同図と地層写真も見ながら、それぞれの地層構成の共通性や違いをじっくり確認し合った。その上で、広域な地層分布を大洋紙に記していった。

各グループで作成した図は教室に並べて全員で比較。課題に対するグループ予想も黒板に貼り出した。予想に沿って「全体的に層の順番や貝の場所が同一だったので同じだと思う」などの意見が掲げられた。

最後に、全体の予想を見ながら、▽貝がらの積もった層が2カ所ある▽砂礫層はつながっている▽層の順はほぼ同じ――といった地層の共通性を確認。「同校と周辺校の地層は同じ様子か」の課題への継続探究に生かしていた。

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