デジタル教科書で意見聴取 パブコメ含め導入に賛意

パブコメや全連小などから意見を公表
パブコメや全連小などから意見を公表

文科省は10月21日、「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会を開いた。今年6月に示した中間まとめについて、全連小など16団体のほか、パブリックコメントで国民から募集した意見が公表され、デジタル教科書の活用について、おおむね賛成の声が多かった。だが、委員からは無線LANやタブレット端末など、学校での環境を整える必要があると注文を付けた。

全連小や全日中、全高長などは、デジタル教科書と紙の教科書の併用について、紙の教科書を主に活用し、ICT環境に応じてデジタル教科書を活用するべきだなどの意見が多数を占めた。その一方で、「実践的・体験的な学習がデジタル教科書に過度に代替されないように」と警鐘を鳴らした。

さらには、視力低下など健康上の悪影響を懸念する声があった。

教員のICTリテラシーに関しては、導入に向けた計画的な研修の必要性が求められた。

パブリックコメント(7月25日から8月12日にかけて実施)では、214件の意見が寄せられた。紙とデジタルの併用については、「妥当な結論」とした意見が大勢を占めた。中間まとめでは有償化となる見込みのデジタル教科書については「自治体の財政力で格差が生まれる」として無償化を求める声があった。全体として消極的な意見は少数だった。

委員からは「デジタル教科書を活用するには学校の環境整備が必要だ」と改善を求めた。加えて教員の指導力向上のために「紙とデジタルを併用した指導方法を明記するべきでは」との意見もあった。

中間まとめでは、導入時期を32年度とした。デジタル教科書については、検定に合格した紙の教科書の内容をそのまま載せている場合は検定を受ける必要はなく、音声や動画も検定の対象外とする。

紙の教科書と異なり、デジタルは無償化としないために、家庭や自治体の負担が課題となっている。

最終まとめは、11月30日に開催予定の次回検討会で了承される見通し。

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