琵琶湖学習船の新船建造へ ICT活用など新たな学びも

琵琶湖を進む現在の学習船「うみのこ」(滋賀県立びわ湖フローティングスクール提供)
琵琶湖を進む現在の学習船「うみのこ」(滋賀県立びわ湖フローティングスクール提供)

滋賀県内の小学校5年生を対象に、湖上宿泊体験学習を実施する学習船「うみのこ」の新船建造に伴い、滋賀県教委はこのほど、船内での新たな学習プログラムについて県議会文教・警察常任委員会で報告した。

新たな学習プログラムは、事前学習から事後学習までを探究的に実施。内容は、従来の環境学習に加え、漁業の体験や食文化についての講義などで、地域の伝統文化・歴史を学ぶ。児童が琵琶湖を身近に感じ、生活とのつながりを実感するのを目指す。

また水中カメラなどの最新機器を用いた科学的な学習も計画。事前学習の充実を図るため、学習に役立つホームページ・航海ガイド等の提供も予定している。

新船に設置される学習室では、ICT環境を整備。テレビ会議システム・船内LAN・タブレットPC・電子黒板等を整え、学習に活用する。

現在の「うみのこ」は全長65.0メートル、総トン数928トン。宿泊時で児童240人(大人120人)・職員33人(1日利用の場合は児童392人(大人196人))の最大定員を誇る。琵琶湖の生態系や環境を学ぶ学習船として、昭和58年に就航。以来、県内小学校5年生全員を対象に、学校教育の一環として船内で1泊2日の体験学習を行っている。

これまでの累計乗船児童数は52万人を超える。就航後32年が経過し、老朽化に伴う船舶の代替が進められている。

新船の全長は現在の船と同程度だが、防災機能を有する船として防災倉庫を設置する考えで、総トン数は約1200トンになる見込み。環境負荷の少ない船となる。

今年11月に広島工場で起工。平成29年4月にびわ湖工場(仮称)で組み立て、30年3月の竣工を目指す。翌4月に教員向け研修航海を行い、5月に就航式と児童学習航海を開始する予定。建造費は約30億5千万円。

あなたへのお薦め

 
特集