詩人の谷川・工藤氏対談 子供の詩には「ほほーっ」と

対談する谷川さん(右)と工藤さん
対談する谷川さん(右)と工藤さん

国語科教員らで作る「ことばと学びを開く会」(会長・髙木まさき横浜国立大学教授)の第10回研究大会が10月22日、慶應義塾大学で開かれた。アクティブ・ラーニング(AL)に関するシンポジウムなどが開かれたほか、詩人の谷川俊太郎さんと工藤直子さんの特別対談が行われた。

10年目を迎えた同大会のテーマは「子どもとともに学びを“楽しむ”“深める”―国語科におけるアクティブ・ラーニング(AL)の展開」。教員と教員志望の学生ら約700人が参加した。

基調講演で髙木会長は、「深い学びを実現するには、内側から言語活動が支えなければならない。能動的に言語活動を展開する中から言葉の力が養われる」と説明。「言語活動を通して思考力、判断力、表現力を育むためには、プロセスでの試行錯誤や交流が重要」と話した。

続いてのシンポジウムは、「AL視点の授業展開と評価をどう考え、実践するか」がテーマ。鹿毛雅治慶應義塾大学教授、京野真樹秋田県教育庁中央教育事務所指導主事、藤森裕治信州大学教授が登壇し、髙木会長が司会を務めた。

シンポジストの3人からは、「ALで育てる思考と評価の根本は『自信』。他者と交流しながら、失敗を怖れずに、自らの可能性を信じて行動する精神だ。そして教室で最も優秀なアクティブラーナーは教師」「心も体もアクティブかが問われている。内面が姿に表れる。ディープでアクティブで協調的な授業が、『集中・熱中・夢中』というような姿につながる」「深い学びとは、さまざまな引き出しを持った他者が協働し、課題を解決した経験が、次もやれそうだ、次はこれに挑戦したいなどの励みになる学び」などの意見が出された。

谷川さんと工藤さんによる特別対談では、互いの最も好きな作品を朗読し合い、詩作について話し合った。この中で工藤さんは、小学校1年生から寄せられた大好きだという詩を読み上げ、「大人がかなわない子供の詩がある。子供にはどうぞ『ほほーっ』とだけ言ってください。文字が間違っているとか、ここを足したほうがいいとかは、後でこっそり言えばいい。まずは『ほほーっ』と言ってくれるとうれしい」と、教員らにメッセージを贈った。

あなたへのお薦め

 
特集