見る・見せる・予測する 中学生に交通安全講習

生徒たちは交通安全の講習を受けた
大きなスクリーンで交通安全の実感を深めた

(一社)日本自動車連盟による交通安全講習が11月1日、東京都府中市の学校法人明星学苑明星中学高等学校で行われた。同法人東京支部事業課の高木孝交通環境係が講師を務め、同中学1年生から3年生までの約400人が受講した。交通安全の基本的な知識や標識、予測の重要性などを学んだ。

平坦な場所にある同校には、自転車通学をしている生徒が大勢いる。近年は、生徒の自転車事故が増えてきているという。中三川東子教諭は「生徒たちが交通安全の大切さを学んでくれたら」との思いで講習を開催した。

同講師は、事故を起こさないためには、①周囲の状況をチェックする「認知」②進むか止まるかの「判断」③車や人が来るかもしれない「予測」④ハンドルやペダル、ブレーキを使って「操作」――の順番で走行する必要があるとした。特に③の意識が大切だという。

車道を走るときに絶対守るべきなのが、道路の左端に沿っての走行。道路交通法では自転車も軽車両とされているため、車と同じ方向に走る必要があると説明。生徒たちの理解を深めた。

他にも、携帯電話の使用中や傘差し、無灯火での運転は、周りを見られないため危険とした。これらの運転により、安全運転業務違反が適用されてしまうという。

同講師は「いつでも守られている、相手が譲ってくれると思わない方がよい」と述べた。

また「自分が周りを見るだけではなく、自分がいると周りに知らせるアピールが大切」とし、ライトの点灯の重要性を語った。自転車のライトは、前方10メートルの距離にある障害物を確認できる明るさが必要。これは東京都の基準で、各都道府県で違ってくる。

話は、ドライブレコーダーを使った映像を見せたりクイズを出したりと、生徒が興味を持てる内容で進んでいった。講師からの問い掛けに手を挙げて答える生徒の姿が見られた。

中村賀一教頭は「いろいろな人に配慮できるようになってほしい」と述べた。

記者の問いに同講師は「交通社会はいろいろな人で成り立っている。その社会に出ている自覚を生徒たちに持ってほしい。きまりがあるからルールを守るのではない」と話した。

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