高校生が文科事務次官に政策提言 入試や格差是正

委員会を代表して糸井さんが前川事務次官に提言書を手交した
委員会を代表して糸井さんが前川事務次官に提言書を手交した

教育の在り方について考える「全国高校生100人委員会」の代表11人が11月2日、文科省を訪れ、前川喜平事務次官に大学入試改革や教育格差是正などの政策を盛り込んだ提言書を手交した。

提言は9つのテーマを柱にした。このうち、英語では、海外の人々と会話する機会がないと問題を指摘。高校のうちに海外の文化に触れる必要があるとして、留学制度の拡充を求めた。

英語力向上のために、英語教員の採用基準を引き上げるほか、大学入試にスピーキングを導入するなど提案した。

大学入試改革については、多面的な評価を導入するよう明示した。現行の大学入試センター試験や大学が独自で行う二次試験の成績だけでなく、ボランティア活動、コンクールの成績などを評価対象とするよう要請した。

このほかにも、ふるさとに関する授業を高校に取り入れ、大学入試にも地元に関する問題を出題する「ふるさと入試(仮称)」など、ユニークな施策を提言。さらに教育格差是正のために、返還不要の給付型奨学金制度の創設を求めた。

提言書を読み、前川事務次官は高校生に、「この提言は私たちが考えている教育改革に近い」と答えた。

同委員会を代表して前川事務次官に提言書を手渡した群馬県の共愛学園高校3年生の糸井あかりさん(17)は「私たちの思いを込めた提言。教育改革に生かしてほしい」と語った。

また青森県立青森高校2年生の三浦菜月さん(17)は、「通信制高校や、全国からさまざまなバックグラウンドのある人々がいて、知らない世界を知ることができた」と同委員会に参加した感想を述べた。

同委の高校生らは、全国各地でのプレ会議や東京都での本会議で、政策提言に向けた議論を重ねてきた。

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