発達障害のある子に「できた経験」を 手を添えて話す

発達障害について説明する小笠原教授
発達障害について説明する小笠原教授

東京都八王子市教委生涯学習スポーツ部学習支援課主催の子育て応援ひろば「知っておきたい発達障害~上手な接し方と適切な支援で毎日がもっと笑顔に」が11月2日、同市生涯学習センターで開催された。発達障害のある子供に携わる仕事をしている関係者や保護者などが参加した。

同講座は全3回。初回は、小笠原恵東京学芸大学教授が講師を務め、発達障害の正しい理解と発達障害のある子供との上手な付き合い方について話した。

発達障害のある子供は、▽たくさん覚える▽同時に2つ以上の事柄をする▽自分の思いを急に切り替える――などが難しい。

こうした特性を踏まえ、指示を聞く心構えを子供に持ってもらうためには、中身を話すより先に、これから「何について」「いくつ」話すのかを、静かな環境で注意を引き付けて伝えるのがよい。言葉だけでなく、自分の体を動かし、子供に手を添えて伝える工夫も必要とした。

できなかった経験は、子供たちの自尊心を傷つけてしまう。そのため、やり直しにならないよう小さな内容から伝え、一つひとつやっていくのが大切とした。

しゃべらないで静かに話を聞いてほしい場合であれば、「静かにして」ではなく「口を閉じて」など、具体的に伝えるとよいという。

同教授は「少しでもよいから、子供たちに、自分でできた経験をさせてあげたい」と話した。子供が何かできたときには、60秒以内に褒めるのがよいとした。時間を置くと、何について褒められているのかが伝わらないからだ。

このほか、子供への駄目な叱り方をさまざまな型に分けたほか、授業や行事、給食、休み時間、帰り支度のときなどの発達障害のある子供の様子を示し、詳細に説明。どう対応すればよいのか、具体的に話した。受講者の質問にも、丁寧に受け答えた。

今後の講座では、堀内祐子自閉症スペクトラム支援士や西村南海子NPO法人かたつむり理事長が登壇。子供の個性を伸ばす適切な支援や子育ての悩みについての講座を行う。

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