文・絵・画で語る 児童文学・絵本作家が講演

きたやまさん(左)と岡田さん
きたやまさん(左)と岡田さん

子供の言葉の力を伸ばしていくために、いま何が求められているのかを考える、(一社)日本図書教材協会主催の「子どもとことばの力」第8回フォーラムが11月1日、都内で開かれた。「文で語る、絵(画)で語る」をテーマに、児童文学作家の岡田淳さんと、絵本作家のきたやまようこさんの講演が行われ、子供の本で重要な、文の表現と絵(画)の表現の関係性を考えた。

小学校の図画・工作専任教員として児童を長らく指導し、学校を舞台としたファンタジー作品も多い岡田さんは、「ぼくが読んだ本の絵と、ぼくがかいた本の絵と」のテーマで講演。

「言葉はところどころ忘れてしまうが、本の絵は一つの場面として記憶に残る。子供のときに見た物語の中の絵は、物語の情景とともに記憶に残っている。絵はその場面のシンボル。文章だけでは伝えきれないものを伝えるには、大きな意味をなしている」と話し、「子供にとって好きな本を得るのは、味方を一人得るのと同じ」と語った。

きたやまさんは、「わたしの作品の中の文と絵、絵と文」をテーマに講演。さまざまな動物のキャラクターが登場する絵物語など、世代を超えた作品を生み出す中で、「絵は言葉の奥行きを広げる。言葉の意味を広げるときに使っている。だからこそ、人の言葉を絵にするときには、自分の中に取り込んでからでないといけないので、難しい」と語った。

そして、「一つの言葉でも、いろいろな捉え方、捉えられ方がある。文章も絵も同じで、常に受け手に情景や思いが浮かぶように、表現を試行錯誤するのが大切」といい、「絵は言葉、言葉は絵」との思いを伝えた。

あなたへのお薦め

 
特集