児童生徒自らSNS利用ルール 都教委がフォーラム

子供たちは取り組みを多様な演出で説明した
子供たちは取り組みを多様な演出で説明した

東京都教委は、子供たち自身がICTの安全利用ルールを策定する情報教育フォーラムを11月4日、東京都中央区の銀座ブロッサムで開いた。同教委が策定し、児童生徒のインターネット安全利用の視点を示す「SNS東京ルール」に基づき、スマートフォンの使用実態などから、安心安全に使うための視点を幅広く追究した。高校生が小学生のルールづくりをサポートする展開なども織り交ぜ、深い理解を図った。

フォーラムでは、都内の小・中・高校5校が発表。文京区立湯島小学校は、全児童で取り組んだインターネット利用ルールづくりの実践経過を劇で再現した。

同校では、昨年度の卒業生が6年生のときに作ったインターネット使用の基準「湯島小eルール」を活用。これをベースに各学年で自分たちに合ったルール内容を話し合った。ICTの光と影を明らかにし、SNSの仕組みや交流の特性なども調査。保護者との話し合いや専門家から助言をもらう機会も設定。児童がルールを考えながら、情報機器とコミュニケーションに関する科学的理解を深める情報モラル教育にもなった。

足立区立加賀中学校は、生徒会で校内ルールのたたき台を作り、全生徒に提示。生徒のSNS利用状況に関するアンケートなどを公開しながら、各学年・学級でルールについて話し合いを深めた。学級ごとの意見をルール策定にもしっかり反映。全生徒が自他の意見を幅広く吟味し、より納得度の高いルール策定に結実させた。

また同校生徒が校区内の小学校を訪問。小学生のSNS利用ルールづくりを手伝った。生徒が中学校のルールを児童に伝えながら、一緒に話し合いを深めた。生徒にとっては児童に教えるだけでなく、異なる視点や意見を知る機会にもなる。双方で有意義な学びになったという。

都立墨田川高校は、1、2年生が登壇。高校生が近隣小学校に出向き、携帯情報端末やSNSの危険性などを教える「スマホミーティング」の実践を話した。このミーティングは、ボランティアとして限られた生徒だけでスタート。それが、同校の教科「人間と社会」の実習にも位置付けられるようになった。今年は1年生320人が取り組んだ。

生徒らは、都の教材「SNS東京ノート」などを使いながら児童に指導。児童はお兄さんお姉さんの解説によって学びに集中。高校生も小学生に伝わる内容を十分に吟味しながらSNSの理解を深め、伝える力の育成にもつながったなどと述べていた。

塩田真吾静岡大学教育学部准教授の講演「子供たちが主体的に考える情報モラル教育」も実施。子供たちに問題への当事者意識を持たせ、多様な状況での対応策を考え続ける力を育みたいと話した。

あなたへのお薦め

 
特集