障害理解を適切・丁寧に インクルーシブ教育が重要

さまざまな事例を示しながら障害理解について語る柘植教授
さまざまな事例を示しながら障害理解について語る柘植教授

(公財)ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)は11月8、9の両日、「第13回B&G全国教育長会議」を東京都港区の日本財団ビルで開催。今年4月に施行された「障害者差別解消法の推進」をテーマに、現状や今後の対応について理解を深めた。教育長58人や教育関係者が多数参加した。

初日に基調講演したのは、拓殖雅義筑波大学人間系障害科学域教授。「インクルーシブな教育と社会を目指して~障害者差別解消法の推進」と題して話した。

同教授は、障害の理解啓発は進んでいるとしながらも、「子供の頃から障害のある人と交流し、障害についての適切で丁寧な理解啓発の教育が必要」と述べ、より深い理解を求めた。

人口が減少している日本には、ダイバシティー(多様性)の時代が到来。学校や教室、子供や教師や保護者が多様化している。そのため、互いの人格や個性を尊重し合い認め合う「共生社会」の形成に向け、学校では「インクルーシブ教育」が求められているという。個人だけの問題、個人の努力だけが重要との視点から、周りの人々や、周りの人々との関係性の問題、周りの人々の努力や環境の調整・変更が重要との視点を持つ必要があるとした。

特別支援教育の課題としては、▽対象と範囲▽個に応じた指導・支援、教育課程、指導の質▽教員の養成、専門性、学歴、免許制度▽本人、保護者、家族の参画の在り方▽評価――などがあるとした。

また障害者差別解消法の目的と内容を示したほか、障害が理解されにくい社会や障害者差別の現状、合理的配慮の理解を深めるため、さまざまな事例を示しながら話を進めた。

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