行き過ぎた進路指導について 文科省が抽出調査へ

義家副大臣(右)と田野瀬野瀬太道政務官も出席したTF
義家副大臣(右)と田野瀬野瀬太道政務官も出席したTF

広島県府中町内の中3男子(当時15)が昨年12月、誤った万引記録に基づいて進路指導を受けた後に自殺した問題で、文科省の「府中町における自殺事案に関するタスクフォース(TF)」は11月9日、同町教委が設置した第三者委員会がまとめた報告書を検証。これに基づき、生徒の主体的な態度をないがしろにしている進路指導がないかを探るサンプル調査を実施するのを決めた。

この調査で課題があるような進路指導が目立つようであれば、年度末にも、全国一斉調査を実施するのも考えられるとした。

第三者委が示した報告書では、生徒の意欲を欠くような「出口指導」が実施されていたと指摘。誤った記録に基づいて生徒の専願を認めなかった対応が、自殺の「要因の一つで、きっかけとなった」と結論づけた。

TFの主査を務める義家弘介文科副大臣は、「合格できそうな高校に行かせたいとの教員の気持ちも分かる」としながら、「生徒の気持ちを無視した行き過ぎた進路指導が行われれ続ければ、同じような犠牲者を生む危険性がある」と語った。

文科省は今後、2~5自治体を抽出して、同様の進路指導が行われていないか、サンプル調査を今月中にも実施する。

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