集中力高める3ステップ提案 イメージ・緊張・弛緩で

研究の流れと成果を説明した
研究の流れと成果を説明した

ボディケア製品などを扱う㈱エフティ資生堂とアイウェアの㈱ジェイアイエヌは、学習塾経営を行うやる気スィッチグループホールディングスの協賛を得て、中学生の集中力を検証する共同研究プログラムを実施。石川善樹医学博士の監修で集中力を高める3ステップ動作を開発した。眼鏡型ウェアラブルデバイスなどを使い、中学生の作業集中度を測定。集中力向上には、目標に向けた行動を強くイメージし、脳にストレスをかけた後、リラックスする動作が効果的とする。

記者会見で、プロジェクトを監修した石川博士は、「子供たちは学習やスポーツなどで効果的に『集中する仕方』を学ぶ機会がない」と指摘。自身の受験勉強体験などを振り返り、集中力向上の理論と具体的な方法を模索したと振り返る。

共同研究では、実証実験などを通じて、集中力を高める科学的視点を探究。大リーグで活躍を続けるイチロー選手のルーティン動作検証なども織り交ぜ、3ステップの具体的動作も見いだした。

ポイントは、▽目標への行動手順や段取りを強くイメージ▽強いプレッシャーをかける▽一気にリラックス――という流れ。最初は、脳に心理的、肉体的ストレスを与えて交感神経の働きを優位にする。その後は、あえてリラックス状態を作り、副交感神経を優位にする。そうすると視野が広がり、大局的な思考が持てるようになるとメカニズムを説明する。

こうした理論を背景に具体動作では、▽学習などの目標に向けた行動を強くイメージ▽ストレスとしてその場で5回ジャンプ▽ボディケア剤の「シーブリーズ」などを首元に塗布。香りや爽快感でリラックス効果を得る――という3ステップを示す。

動作の有効性を検証する実験を、中学生112人を対象に実施。やる気スィッチグループホールディングスの協力で同動作を実施した生徒としない生徒で、複数パターンのブロック編成作業の成果を測った。

実験には、ジェイアイエヌが開発し、提供する眼鏡型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」や計測アプリ「JINS MEME OFFICE」を活用。作業時のまばたき頻度など眼の動きや体の傾きなどの姿勢の安定性を指標にデータ化し、分析した。

2回の作業を経た集中力の持続時間では、動作をしない生徒たちは差が出なかった。動作をした生徒たちは初回の4.6分から5.9分へと26%上昇。集中力の長時間持続などの成果が明らかとなった。

ジェイアイエヌは、同デバイスなどが学習で効果的に利用されるのを期待。多様な分野での活用機会を探りたいとしている。そのため、「JINS MEME 原宿店」では、同デバイスを12月13日まで店頭で公開。体験の機会を設けている。

エフティ資生堂は、中高生が、学習やスポーツで集中力を高めるため、同社の製品を効果的に生かしてほしいとする。

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