学校全体でICTを活用し学習 成績下位層の成績が向上

茨城県古河市教委が推進する「KOGAスマートスクールプロジェクト」で活用されているネット講座「スタディサプリ」を利用した「基礎学力の底上げ」「学習意欲の向上」に関する学校との共同研究について、講座運営元の㈱リクルートマーケティングパートナーズがこのほど経過を発表した。それによると、学年内で学力下位にいる生徒ほど、「スタディサプリ」の活用で成績の上昇がみられた。

共同研究は同社と同市立三和東中学校で実施。週1回、朝の会に先立ち、「スタディサプリタイム」を全学年で実施しているほか、授業内での予習、復習でサプリを利用している。また放課後学習教室「古河塾」や家庭学習でも、サプリを通じて生徒の習熟度に応じた学習ができる。サプリはタブレット端末やパソコンで利用できる。

現在の2、3年生161人を対象に、サプリを利用していない昨年度の2学期末試験と、利用後の今年度1学期末テストの数学の結果を比較したところ、成績が向上した生徒は利用前の成績にかかわらず、ドリルの回答数が多かった。成績が悪化した生徒は、向上した生徒に比べて回答数が少なかった。調査では利用の前後で偏差値が3以上上がった生徒を「向上」、変化がプラスマイナス3未満だった生徒を「変化なし」、3以上下がった生徒を「悪化」としている。

サプリ利用前の偏差値を45未満の低層、45以上55以下の中層、55超の高層に分けると、学力の向上が最もよく見られたのは低層の生徒で、成績が向上した生徒は37%、悪化した生徒は18%。中層では36%が向上したが、悪化した生徒も30%いた。高層の生徒では変化なしが52%で最も多かった。また悪化した生徒は34%だった。

サプリの活用と学習習慣の改善との相関について、全学年212人に行ったアンケートでは、「勉強する習慣がついた」「家で勉強する時間が増えた」「自分に合った勉強のやり方を見つけた」といった各項目に、約半分の生徒が「とてもあてはまる」「あてはまる」と回答。その一方で、「あてはまらない」「まったく当てはまらない」と回答した生徒も約半数を占めた。

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