障害者競技体験で心のバリアフリー 選手と児童が交流

選手が思いを話しながら応援した
選手が思いを話しながら応援した

千葉市立作新小学校(林昌司校長、児童数483人)は、4年生の総合的な学習で「福祉」を軸にした学びを推進。同市の「障害者アスリート学校訪問」事業を活用し、ウィルチェアーラグビー選手の講話や同競技体験に学ぶ授業を11月9日に行った。児童は選手と交流し、障害者スポーツの迫力や面白さを実感。選手の「障害があっても何でもできる」とのメッセージから、人生への励ましや、心のバリアフリーへの意識を育んだ。

来校したのは、官野一彦、坂井泰司、羽賀理之、渡辺翔太の4選手。パラリンピックにも出場し、活躍している。

競技用の、車輪がハの字型の車いすは、アルミが主材料。軽くて衝撃を吸収する作り。チタンを使った特注品もある。前面には日々の練習で積み重なった多くの傷があり、児童は驚きの面持ちで眺めていた。

選手は、体の障害やウィルチェアーラグビーに取り組むようになった経緯などを説明。その後、児童たちの前で車いすに乗り、激しいぶつかり合いを見せた。2選手が勢いよく走り込み正面衝突。バーンという大きな音を聞き、児童は「うわー」と大声を上げた。

官野選手は「激しいタックルで車いすを倒すプレーが魅力」と説明。児童にも競技の最大の魅力を感じてもらおうと「実際に車いすに乗ってぶつかり合ってみよう」と投げ掛けた。児童は「えー」と叫びながらも、興味津々で車いすに乗った。

大きな衝突音は出るが、車いすは頑丈なフレーム構造で安全。正しい乗車ポジションでぶつかれば危険はない。グループになって、一人ひとりの児童が体育館内に設置したコーンに向かい走行体験。帰路で待ち構える選手の車いすとタックルを重ねた。

児童がタックルを楽しむ様子を見つめ、同選手は「下半身不随などの障害があっても、こんなに激しくてかっこいいスポーツができるんだよ」と強調。身体障害がある人々への哀れみや偏見を見直す投げ掛けをした。

児童との自由な質問交流も。児童の「これからやってみたい夢は」の問いに同選手は「サーフィン」と回答。児童が下半身が動かなくてもできるのかなと疑問を示す中で同選手は、「できないと思ったらできない。できると考えれば、いろいろな方法はあるんだよ」と、自分が同競技にたどり着いた経験を交えて指摘。児童の夢や将来を励ましていた。

加えて、「2020年の東京パラリンピックに出場し、金メダルを獲得する」という夢も話した。これまでのパラリンピック出場経験から「難しい目標ほど燃える。高い目標ほど多くの練習が必要だけれど、叶えた時の感動が大きい」と訴えた。加えて「ちやほやされたいという理由もある」と笑いを誘った。

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