市場のプロが野菜指導 児童の食への理解深める

対話を重視した展開で児童の興味関心を高めた
対話を重視した展開で児童の興味関心を高めた

横浜市場活性化協議会とNPO法人横浜ガストロノミ協議会は、同市中央卸売市場本場で働くプロなどを市立小学校に派遣。児童が野菜などの生鮮食品についてプロから学び、「食」への興味関心と理解を深める「いちば食育出前授業」を行っている。同市立茅ヶ崎台小学校(宇佐美公敏校長、児童数699人)は、11月11日、同出前授業を5年生の総合的な学習に位置付けて実施。体育館でゲームを交え、野菜の産地などを学んだ。野菜が店頭に並ぶまでに多くの人が関わるなど、生産と流通、食と文化の関係などを知った。

同校は、同出前授業を「つくる、つくす、つなげる~給食から広がるフードストーリー」と題する総合的な学習に絡めた。5年生全員、120人が学んだ。

この学習では、児童が普段何げなく食べている給食や食事について多面的に調べる。米作り体験や職業人などにも学び、食品には多くの生産者や人の思いが込められている点に理解を深めるのが目標。

指導は主に、同市場本場の清水厚雄さんが行った。体育館には、ジャガイモやナスなど十数種類の野菜や果物が並んだ。清水さんは野菜ごとに最も収穫量が多い都道府県を尋ねた。ホウレンソウについて児童は「埼玉県かな」と予想。清水さんは、「残念ながら千葉県」などと回答。ゲーム形式のやりとりで野菜への興味を深めさせた。複数の花の写真を掲示し、該当する野菜の名を当てる展開も。

青果流通の仕組みを知る内容も進めた。児童に「生産者、農家」「卸売業者、仲卸業者、売買参加者」などのパネルを組み合わせてもらい、清水さんが講評。現在、主流となっている流通経路について解説した。

高知県園芸農業協同組合連合会、同県農業振興部の外部講師も指導。ゆずのおいしい食べ方から冬至のゆず湯の意味など、伝統的な習慣としての側面も伝えた。

最後に清水さんは、農家などの人々の思いとして、「新鮮でおいしい物を喜んで食べてもらい、元気で健康になってほしいと願っています」と伝えた。

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