疑似体験で意識高める サイバーセキュリティ授業で

遠隔操作の攻撃側と標的側の両方を体験した
遠隔操作の攻撃側と標的側の両方を体験した

(学)岩崎学園情報セキュリティ大学院大学は、神奈川県教委と共催し、11月14日から18日まで、サイバーセキュリティ技術実践授業を開講。対象校は、文科省の「情報教育推進校」で、神奈川県プログラミング教育研究推進校にも指定されている同県立住吉高校(鈴木武士校長、生徒数1068人)の1年生(9クラス358人)。パソコンやスマートフォンを用いてサイバー攻撃を体験。攻撃の技術的な仕組みの学習や被害の疑似体験によって攻撃の怖さを実感。情報社会に欠かせないセキュリティ意識を高める。指導者は、同大学の佐藤直教授と大学院生3人。

16日に行われたのは、①パソコンの遠隔操作②スマートフォンのオンラインゲーム情報盗聴・改ざん――の授業。大学院生の中島尚樹さんと西山賢志郎さんが講師を務めた。授業は、コンピュータ教室で行われた。

中島さんは最初に、サイバーセキュリティやマルウェア(ウイルスなどの不正プログラム)などの基本知識や危険性について説明。フリーソフトのダウンロードやメールの添付ファイルによってマルウェアに感染し、パソコンの乗っ取りや遠隔操作が起こるという。

説明後、隣同士でペアになった生徒らは、攻撃側と標的側に分かれて遠隔操作を体験。作成したマルウェアを標的に送り、パソコンを乗っ取った。
授業の最後には法律を学び、犯罪と刑罰についての知識を身に付けた。予想外の重罪に驚く生徒の姿も。

対策としては、▽マルウェア対策ソフトやパソコンを常に最新の状態にする▽怪しいサイトや不審なメールに注意▽ファイルのバックアップを取る――のが大切とした。

体験した女子生徒(15)は「怖さを知った」と話す。またペアの男子生徒(16)は「こんな簡単に乗っ取れるとは思っていなかった」とし、2人とも「対策をとっていきたい」と話した。

②では、パソコンとサーバー間の通信を細工して、スマートフォンゲームで不正をする体験が行われた。

中島さんは記者の問いかけに「軽い気持ちの行動によって犯罪に巻き込まれる可能性がある。意識を高めるためにも、授業は必要だ」と語った。

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