独自プログラムで批判的思考力向上 玉川学園高等部

理系現代文の年間活動(研究まとめから)
理系現代文の年間活動(研究まとめから)

ベネッセ教育総合研究所は11月24日、玉川学園高等部で行われた批判的思考力育成教育の分析レポートを発表した。それによると、アクティブ・ラーニング(AL)を活用した独自プログラムを通じて、批判的思考力の向上が見られたという。

批判的思考力の向上が見られたのは、高校3年生の理系生徒が選択できる「理系現代文」。国語と理科の教科連携による独自プログラムで、前期は文章読解を通じて批判的思考力という概念や考え方を理解。後期は探究とプレゼンテーションを中心とした授業で批判的思考力の実践を行った。

前期の文章読解では、オリジナルテキストを読み、設問に答える。設問は文章の理解や内容の整理、解釈の他、自身の考えを述べるものもある。また小論文の作成で、文章構成についても学習した。

後期は、探究活動が中心。テキストを参考にしながらテーマを決め、資料を作り、発表を行う。発表の評価につながるルーブリックも生徒自身が作り、その項目を意識した発表を目指す。

授業では、ALとして、自分の考えを用意した後、グループワークに参加して多様な意見に触れ、自身の考えをより深いものにしていく。これを繰り返す中で、課題に取り組む姿勢と方法の獲得も目指した。

批判的思考力の評価は、客観的な指標で測れる能力についてはベネッセ教育総合研究所作成の「批判的思考力テスト」、客観的には測れない能力については、独自のルーブリックで行った。

その結果、理系現代文を選択した生徒は、選択しなかった生徒よりも、批判的思考力テストの結果が良かった。この分析に際しては、高校3年間に、批判的思考力向上につながる模擬国連や課題研究の履修経験がなく、理系現代文だけを履修した生徒を対象とした。

同研究所では、批判的思考力が向上したきっかけとして、▽活動計画や目標が明確な指導▽生徒自身での解決を支援する指導▽多面的な評価の実施などを挙げている。

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