睡眠習慣で大規模調査 褒められないほど寝る時間が短い

「淀川すいみん白書」から
「淀川すいみん白書」から

大阪市淀川区はこのほど、同市立大学との連携で実施した、子供の睡眠習慣に関する「ヨドネル大規模調査」の結果を活用し、啓発資料「淀川すいみん白書」を作成した。スマホをよく使うほど、夜にコンビニによく行くほど睡眠時間が短く、家人から褒められる機会が少ないほど注意制御力が低いなどの結果だった。

調査は、同区内の市立小学校4年生から中学校2年生まで約6千人を対象に、今年6月から7月にかけて実施。平日・休日の寝る時間、起きる時間や、SNSの利用頻度、平日の晩のコンビニ利用頻度などを質問。睡眠習慣や学習意欲、疲労の状況などについて詳細に調べた。5285人から回答を得た。

白書には、ナビゲーター役に、オリジナルキャラクター「がんこおやじ 夢さん」を登場させ、調査結果を分かりやすく解説。

それによると、小学生の約30%、中学生の約46%が1カ月以上疲れていた。睡眠時間との関係では、8時間に近づくにつれて、疲れを訴えていた。睡眠が8時間7分で25%が「疲れている」、7時間46分で15%が「とても疲れている」とした。

SNSの利用状況との関係では、51%が「利用しない」として8時間36分睡眠していたのに対し、「毎日利用」とした24%は7時間41分で、55分の差。

パソコンの時間利用では、「全く使わない」とした32%は8時間31分、「3~5時間」の8%は7時間47分、「5時間以上」では7時間16分で、「全く」と「5時間以上」では1時間15分の差。

平日の夜にコンビニを利用する頻度との関係では、「全く行かない」の64%は「8時間26分」、「よく行く」の4%は7時間28分で、58分の差。

また家の人からほめられる機会の多寡と睡眠時間、注意制御力との関係では、「いつもほめてくれる」と回答した23%は8時間32分寝ており、「まったくほめてくれない」の14%は8時間3分。注意制御力(複数の質問から算出して点数化)について前者群は、注意制御力が高い傾向にあるとされる11点を超えて11.9点。後者群では低いと判断される10.2点だった。11点を下回るのは、「あまりほめてくれない」とした20%の群からで、この群では10.8点だった。

注意制御力とは、▽一事に注意を向け続ける▽多くのものから1つの目的をすばやく見付ける▽他のより重要事が起きたときにすばやくそれに注意を向け直す――などの能力をいう。

解説キャラクターの「がんこおやじ」は「すいみんマスター3ヶ条」として、「一、すいみんの短い子ほど疲労が強く、注意制御力も低下するんやで 二、コンビニ、パソコン、SNSとはルールを決めて上手につきあうんやで 三、おうちでのコミュニケーションがすいみんにも効くんやで」と呼びかけている。

今後は、白書を区内の小・中学校に配布するほか、同区ホームページにも公開し、啓発に活用する。

ヨドネル(淀川区子どもの睡眠習慣改善支援事業)は、子供らの睡眠を心配する保護者の声をきっかけに開始。LINEを活用した長期休暇中の睡眠啓発など、子供らにも親しみやすい方法で、保護者や小・中学校とともに、睡眠習慣改善の取り組みを推進している。

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