TIMSS2015で日本が過去最高点 理科は小中で高順位

国際教育到達度評価学会(IEA、本部オランダ)は11月29日、小学校4年生と中学校2年生を対象に、昨年3月に実施した国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)の結果を公表した。日本は全体で過去最高の点数を獲得し、学力向上が見られた。理科では、小学校が3位、中学校が2位に浮上した。数学は小・中学校ともに5位で前回(TIMSS2011)と変わらなかった。

調査は、欧米やアジアの50カ国・地域の小学生約27万人、40カ国・地域の中学生約25万人が参加。日本からは、小学校148校の約4400人、中学校147校の約4700人が調査に臨んだ。95年の第1回調査をもとに国際平均が500点(基準値)になるように調整した。この基準値からの変化を見た。

国・地域別では小・中学校ともアジア勢が上位を占めた。さらにシンガポールが1位を独占。中国は不参加だった。

小学校では、算数が593点で前回よりも8点、理科が569点で10点、それぞれ点数を伸ばした。中学校では、数学が586点で前回より16点増、理科が571点で13点増となった。

一方で、小・中学校とも「勉強が楽しい」など意欲や関心は前回調査よりも伸びてはいるが、国際平均を大きく下回っていた。

「算数が楽しい」と答えた小学生は「強くそう思う」「そう思う」を合わせて、国際平均85%より10ポイントも低い75%(前回73%)だった。

「将来、自分が望む仕事に就くために、数学で良い成績をとる必要がある」との質問では、肯定的に答えた中学生は65%(前回62%)で、国際平均81%よりも少なかった。

また「理科を勉強すると日常生活に役立つ」と答えた中学生は62%で、前回よりも5ポイント上昇。国際平均は85%だった。

松野博一文科相はこの調査結果について「教職員全員、学校全体による献身的で熱心な取り組みが行われた成果」と高く評価した。

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