夢があるから乗り越えられる 五輪金メダリストが授業

生徒の未来を力強く応援した
生徒の未来を力強く応援した

東京都港区立御成門中学校(石鍋浩校長、生徒数233人)は11月29日、リオ五輪水泳平泳ぎの金メダリスト金藤理絵選手を迎え、生徒への講話や水泳部への直接指導などを行う「夢・未来」プロジェクトの特別授業を行った。同選手は、夢があるから困難を乗り越えられると強調。金メダルを手にするための▽勝負へのこだわり▽前向きさ▽強い自分を目指す――心がけを話し、生徒の未来を励ました。

同校は、都教委指定の平成28年度オリンピック・パラリンピック教育重点校。授業は、都内幼・小・中・高校、特別支援学校でのオリンピック・パラリンピック教育充実に向けた「夢・未来」プロジェクトのうち「YOKOSO」プログラムとして実現した。

同プログラムは、オリンピアンやパラリンピアンなどを学校に派遣。子供たちへの特別講演や実技指導を行う。選手の話しから夢や感動を得たり、自己実現への努力、困難への挑戦意欲などを育んだりするのを目指す。

金藤選手は、選手生活での数々の悩みや苦しみを告白。今夏のリオ五輪で金メダルを獲得できたのは、コーチをはじめとした周囲の励まし、多くの困難に屈しない姿勢や行動があってこそと生徒に訴えた。

その姿勢とは、▽勝負にこだわる▽常に前向き▽強い自分を目指す――というもの。今までの自分を超えるのだから、きつい練習は当たり前と受け止める姿勢を重視した。日々の練習メモには、課題点を明示しながらも、良い点やできている部分を積極的に肯定。自分を強くするための自信を築いていったなどと話した。
一時は、体の故障などからトレーニングへの悩みが蓄積。競技継続が苦しくなり引退する方向にも傾いた。でも、コーチの励ましと支えが強かったので、金メダリストになれたと周囲の応援への感謝と大切さを語った。

同選手は、これまでの競技人生を振り返り「夢を持つ」重要性を強調する。夢と目標があれば、その過程に大きな困難やカベがあっても乗り越えていけると。併せて、子供が夢を抱くためには、教師や大人が夢を持って物事に取り組む必要があるとも述べた。

生徒との質問交流もあった。生徒からは「今の夢は何ですか」などと問い掛けられた。同選手は「水泳競技で学んだものをいろいろな機会を通じて伝えたい」などの夢を語った。

同校水泳部員への特別指導も実施。平泳ぎの模範水泳では、同選手が25メートルプールを2ストロークの水かきで美しく泳ぎ、生徒から大きな拍手が湧いた。練習では、ビート板をお腹に当て、キックとフォームの精度を高めるアクティビティなどを行った。

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