つなぐがテーマ 金沢大でのユネスコ全国大会に630人

会場には全国から多くの教育関係者が詰め掛けた
会場には全国から多くの教育関係者が詰め掛けた

第8回ユネスコスクール全国大会(主催・文科省、日本ユネスコ国内員会)が12月3日、石川県金沢市の金沢大学角間キャンパスで、「つなぐ―全国へ、世界へ、そして次世代へ、未来へ」をテーマに開かれた。パネルディスカッションや交流研修会などが行われ、教育関係者ら約630人が参加した。

開会式で松野文科相は「日本のユネスコスクーは、ESDの推進拠点として特色のある取り組みを展開してきた。これは生きる力の育成につながるものだ」と強調した。また安西祐一郎日本ユネスコ国内委員会会長は「学校でのESDの実践は、持続可能な社会を担う人材育成や、地域コミュニティ全体の持続可能性へとつながる」と訴えた。

続いて山崎光悦金沢大学学長、馳浩前文科相があいさつをした。

パネルディスカッションでは、今大会のテーマを議題に意見を交わした。日本ユネスコ国内委員の及川幸彦東京大学海洋アライアンス機構主幹研究員がコーディネーターを務めたほか、パネリストとして望月浩明神奈川県立有馬高校教諭と鈴木克徳金沢大学教授が登壇。

望月氏は、昭和28年に発足したユネスコ共同学校が衰退していった原因を、教員の転任や退職などにあると指摘。解決策に言及し、「学校間のネットワークが必要。加えて、生徒のクラブ活動を通じて主体的に行うのも大事」と語る。さらには神奈川県内の高校や大学で構成する神奈川県ユネスコスクール連絡協議会の活動も発表した。

鈴木氏は、北陸ESD推進コンソーシアムについて、ESDを推進するためのコーディネーターの重要性を主張。その上で、富山、石川、福井の北陸3県でユネスコスクール加盟校が広まった理由について、「困ったときに相談できる支援体制が功を奏した」と話した。

最後に及川氏が「今大会の大きなテーマは『つなぐ』だが、ただつながるだけではいけない。必要性と達成感のあるつながりが重要」と締めくくった。
このほか、ESDを通じた授業改善や学習評価などテーマ別の研修交流会や、中韓両国で行われたユネスコスクールの活動報告、ESDの表彰式も行われた。