地域への関心を育む 調べ、考え、表現する活動で

公園利用者の思いから改修工事の視点を探究
公園利用者の思いから改修工事の視点を探究

東京都葛飾区立柴又小学校(駒野眞理子校長、児童数467人)は、「学ぶ力を育てる」を主題にした社会科、生活科の公開授業研究会を12月2日に開いた。研究では、調べ、考え、表現する活動の工夫に着目。地域への関心や社会参画の意欲を育む教材活用、問題解決的な学習の具現化を追究した。

6年生の授業では、地域の公園改修工事を前に、利用者の多様な思いを模索。それぞれの願いを考慮しながら、より良い公園のあり方や改修で気になる点を協議し、意見を出し合った。

6年3組では、地域の鎌倉公園の改修工事をテーマに話し合いと気付きを深める展開を目指した。協議を通じて利用者や工事のプロセスなどを理解し、地域の人々のさまざま思いや地域参画意識の根を育む点も重視した。

公園の利用者としては、▽幼児と母親▽小学生▽お年寄り――を想定。児童はそれぞれの立場を想像しながら改修の要望を考案。安全な遊具や豊かな緑、街灯設備などを整備してほしいとの意見が出た。理想の公園改修のポイントについては、きれいでゆっくり休憩できるスペースなどが示された。

利用者の願いを予想しながら、公園改修のプロセスとその中で気になる点なども検討。協議はグループで進めた。「計画は誰が立てるのかな」「費用は」「利用者の要望はどう取り入れているの」などの問いが見いだされた。学び合いを通じて、多くの意見から利用者の願いと改修に必要な要素を探究していった。

同研究で育てたいのは、「社会事象に関心を持ち、疑問や問題を考えながら社会認識を深める」「未来のより良い社会や自分のあり方を考える」との児童像。▽地域を生かした教材作り▽問題解決的学習▽思考力を育む学習活動――の3点の実践、教材作りを配慮した。

地域の伝統や行事の教材化、地域人材の活用を促進した。柴又の古墳から出土した土器を実際に手にする体験学習の充実も重視する。

単元全体を貫く学習問題を考慮。合わせて「つかむ、調べる、まとめる、深める」の学習過程を踏まえた良質な問題解決学習の見いだしも図った。

より良い学び合いのためにトリオ学習も展開。自他の考えを関連づけながら学びを深化するためのノート作りなども大切にした。

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